▲イラスト=イ・チョルウォン
韓国与党・国民の力の李俊錫(イ・ジュンソク)前代表(38)と安哲秀(アン・チョルス)議員(61)の応酬が飲食店の仕切り一つを挟んだ状況で繰り広げられた。安議員の会話が漏れ、隣の個室で食事をしていた李前代表が「安哲秀さん、静かにしてください」と大声を上げたのだ。それでも、安議員は李前代表に聞こえよがしに「みんな李俊錫を嫌っている」という話を続けた。
安議員は6日、ソウル・汝矣島の国会前にある飲食店..
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▲イラスト=イ・チョルウォン
韓国与党・国民の力の李俊錫(イ・ジュンソク)前代表(38)と安哲秀(アン・チョルス)議員(61)の応酬が飲食店の仕切り一つを挟んだ状況で繰り広げられた。安議員の会話が漏れ、隣の個室で食事をしていた李前代表が「安哲秀さん、静かにしてください」と大声を上げたのだ。それでも、安議員は李前代表に聞こえよがしに「みんな李俊錫を嫌っている」という話を続けた。
安議員は6日、ソウル・汝矣島の国会前にある飲食店で記者団と昼食を共にした。安議員はこの時、李前代表が4日に釜山でイン・ヨハン(ジョン・リントン)国民の力革新委員長に英語で話したことを問題視した。イン・ヨハン委員長は米国人の両親のもとに韓国で生まれた医師で、韓国籍を持っており、国民の力の革新委員長に先月任命された。安議員は「逆に考えれば、韓国系米国人2世に米国の政治家が韓国語で話すようなもので、『お前は我々の構成員として認められない』というヘイトスピーチ(憎悪表現)だ」「また、少なくとも医師に対しては『ドクター・リントン』と言うべきだったのに、『ミスター・リントン』と言ったのは露骨に無視したものだ」「英語が下手なようだ」と言った。安議員はさらに、革新委員会の提案で最高委員会が李前代表の懲戒処分を撤回したことにも反対した。安議員はこのほど、李前代表を除名すべきだという署名運動を展開していた。
この時、隣の個室でこの話を聞いていた李前代表は「安哲秀さん、静かにしてください」と大声で叫んだ。そして、「安哲秀さん、食事をしましょう。安哲秀さん、ちょっと静かにしてください」とまた言った。2人とも個室に入る前、隣に誰がいるのか知らなかったという。
しばらく静まり返った後、安議員は「私が言えないことは何もない」と言って、言いかけた話を続けた。李前代表はそれ以降、大声を上げなかった。2人はそれぞれ食事を済ませ、直接顔を合わせることなく飲食店を出た。李前代表の関係者は「私的な場で、本人のすぐ後ろで悪口を言う声が聞こえたので、これをやめさせるためだった」と話した。
この騒動は、3つ並んだ個室で起こった。李前代表は真ん中の個室にいた。個室と個室の間の防音状況は良くなく、静かに会話していても、隣の個室に聞こえる構造だった。他の個室で食事をしていた人々もこうしたやり取りを聞いていた。国会前の飲食店という特性上、この日の騒動は直ちに国会に広がった。
2人は政界でも有名な犬猿の仲だ。2016年4月の国会議員総選挙時、国民の党の候補者だった安議員はソウル・蘆原丙選挙区で当時セヌリ党(現:国民の力)の候補者だった李前代表を破って当選した。その後、2人とも正しい未来党に一時所属していたが、衝突し続け、2022年の大統領選挙時は大統領選候補者一本化問題を巡り神経戦を展開した。
国会関係者は「国会前で食事をするところは限られており、政敵の隣の個室で食事をすることは一度や二度ではない」「それでも聞いていないふりをして我慢するのが政界のルールだったが、今はこういうこともなく、確執や悪い感情をそのまま表に出している」と語った。
キム・テジュン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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