中国が電池の陰極材料となる黒鉛の輸出を規制したことで、米国に進出した韓国系電池メーカーの需給に支障が出る可能性があるが、影響は一時的とみられる。
韓国貿易協会は30日、輸出規制が本格的に実施される12月前後に一時的に黒鉛の需給に支障が生じる可能性はあるが、約3カ月後には輸出再開が可能になると予想した。同協会のト・ウォンビン研究員は「2006年にも中国が規制を始めた2カ月間、黒鉛輸出が減少したが、..
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中国が電池の陰極材料となる黒鉛の輸出を規制したことで、米国に進出した韓国系電池メーカーの需給に支障が出る可能性があるが、影響は一時的とみられる。
韓国貿易協会は30日、輸出規制が本格的に実施される12月前後に一時的に黒鉛の需給に支障が生じる可能性はあるが、約3カ月後には輸出再開が可能になると予想した。同協会のト・ウォンビン研究員は「2006年にも中国が規制を始めた2カ月間、黒鉛輸出が減少したが、3カ月目には以前の水準に戻った」とし、韓国が中国にとっても重要な輸出市場である点からみて、需給は早ければ3カ月以内に正常化すると予想した。今年1~9月の中国産黒鉛の輸出先は米国(13%)がトップだ。以下韓国(10.3%)、ポーランド(7.4%)、日本(6.7%)の順だ。韓国による1~9月の輸入額は5億9100万ドルに上る。
ただ、中国が米国に対する報復措置として、ガリウム、ゲルマニウムに続き黒鉛の輸出までも規制したことで、米国に工場を置く韓国系電池メーカーは黒鉛の需給に支障が生じることを懸念している。ト研究員は「中長期的にモザンビーク、ブラジル、日本などに黒鉛輸入先を多角化する一方、黒鉛に代わるシリコン陰極材料技術を開発しサプライチェーンリスクを抑えることが必要だ」と話した。
趙宰希(チョ・ジェヒ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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