▲慶尚北道安東市出身の薬草研究家で「シンマニ(高麗ニンジン採取者)」のチョ・ジェグさん。
慶尚北道安東市の60代男性が小白山のふもとで樹齢100年以上と推定される「天種山参(天然物の高麗ニンジン)」を発見した。鑑定価格だけでも4億ウォン(約4400万円)の値が付くとのことだ。
天種山参を発見したのは「シンマニ(高麗ニンジン採取者)」のチョ・ジェグさん(65)だ。薬草研究家でもあるチョ・ジェグさんは安東市豊川面内の山(約5万坪)に拠点を置き、43年間にわたり薬草研究やシンマニ活動など、..
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▲慶尚北道安東市出身の薬草研究家で「シンマニ(高麗ニンジン採取者)」のチョ・ジェグさん。
慶尚北道安東市の60代男性が小白山のふもとで樹齢100年以上と推定される「天種山参(天然物の高麗ニンジン)」を発見した。鑑定価格だけでも4億ウォン(約4400万円)の値が付くとのことだ。
天種山参を発見したのは「シンマニ(高麗ニンジン採取者)」のチョ・ジェグさん(65)だ。薬草研究家でもあるチョ・ジェグさんは安東市豊川面内の山(約5万坪)に拠点を置き、43年間にわたり薬草研究やシンマニ活動など、自然に親しんで暮らしている。
チョ・ジェグさんは14日午後、普段からよく行く小白山に後輩シンマニ3人と一緒に登り、海抜800メートル地点で天種山参を大量に発見した。「母参(母ニンジン)」2本や「子参(子ニンジン)」など計13本の「家族ニンジン」を一度に手に入れるという大収穫だった。
国立木浦大学山薬草科のキム・チャンナム教授と、韓国産山参(野生の高麗ニンジン)鑑定評価協会イ・ドングン鑑定委員によると、2人はチョ・ジェグさんの鑑定依頼により16日に安東市を訪れたとのことだ。チョ・ジェグさんの山参を鑑定した結果、樹齢が95-100年以上の天種山参であることが確認された。黄金色を帯びた母参1本当たりの重さは180グラムと測定され、子参はそれぞれ40-100だった。子参のうち、40グラムほどと比較的小さい高麗ニンジンも20年以上の山参だという。
キム・チャンナム教授は「山参の樹齢を決める頭の部分や根・胴体・色などを総合すると、天種山参の中でも超大物級に当たる」「山参は普通、25年以上たつと白に変わり、その後数十年を経てようやく黄金色になる。依頼人の天種山参は白から黄金色に至るまでさまざまな段階の色で代々受け継がれている『家族参』形態をそっくりそのまま発見した事例だ」と語った。
天種山参は山参の中でも最高級品と認められている高麗ニンジンだ。人為的な干渉を何一つ受けずに自然な状態で発芽し、3代以上にわたり自生した山参のことを言う。シンマニたちは50年以上たった山参を天種山参と呼んでいる。山参の無分別な採取により、天種山参は現在、江原道の高山地帯にだけ時折見られるくらいしかないほど貴重で、その価値はいっそう上がっている。このため、天種山参と判明した山参は「言い値で値が付く」と言われるほどだ。
イ・ドングン鑑定委員は「今回発見された高麗ニンジンは天種山参で、母参2本は日本による植民地支配期から既に種が発芽し、自生していたとみられる」「鑑定価格も4億ウォンの言い値が付くほど非常に貴重な山参だ」と述べた。
チョ・ジェグさんは「半生を山参採りに費やしてきたが、このような山参は初めて」「前日の夜、よく釣りに行く洛東江でおぼれた私を亀が助けてくれる夢を見たが、その霊験のおかげか、貴重な山参を見つけられたようだ」と語った。
安東=クォン・グァンスン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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