大韓航空機撃墜事件40年:「冷戦が終わって数十年になるのに…269人死んでも戻ってきたのは数点の遺品だけ」

2023/09/10 17:33

40年間埋もれていたKAL007便撃墜事件

▲1983年9月、ソ連軍の戦闘機に撃墜されて亡くなった大韓航空007便の乗客の遺族が稚内近くの海域に到着し、船べりをつかんでむせび泣いている様子。

 「大韓航空機撃墜事件が起きる前日、米国ジョン・F・ケネディ国際空港で撮った母の写真です。『何でも4回は試してみなさい』と言っていた強い人でしたが…」

 8月28日、ソウル市瑞草区のカフェで会ったチョ・ウォンチョル延世大学建設環境工学科名誉教授(74)は、母親クォン・ヨングムさん(当時70歳)の色あせた写真を眺めながら語った。クォンさんは1983年に起きた「大韓航空(KAL)007便撃墜事件」の犠牲..

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