▲中国出張でも波紋--。共に民主党の朴釘議員が6月15日、中国・北京の首都国際空港で記者団の質問を受けている。 /聯合ニュース
韓国野党・共に民主党の国会議員4人が韓国全土で深刻な水害が発生した状況で、23日にベトナム、ラオスへの海外出張に出発し、批判が殺到したことを受け、繰り上げ帰国することを決めた。4人には朴炳錫(パク・ピョンソク)元国会議長、水害支援と復旧を担当する国会常任委である環境労働委員会で委員長を務める朴釘(パク・チョン)議員も含まれていた。民主党は政府・与党の水害対応が不十分だと指摘し、関連立法を急ぐと構..
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▲中国出張でも波紋--。共に民主党の朴釘議員が6月15日、中国・北京の首都国際空港で記者団の質問を受けている。 /聯合ニュース
韓国野党・共に民主党の国会議員4人が韓国全土で深刻な水害が発生した状況で、23日にベトナム、ラオスへの海外出張に出発し、批判が殺到したことを受け、繰り上げ帰国することを決めた。4人には朴炳錫(パク・ピョンソク)元国会議長、水害支援と復旧を担当する国会常任委である環境労働委員会で委員長を務める朴釘(パク・チョン)議員も含まれていた。民主党は政府・与党の水害対応が不十分だと指摘し、関連立法を急ぐと構えを見せていた。さらに、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領がウクライナを訪問した際も「水害中に行くべきだったのか」「なぜ帰国しなかったのか」と批判していた。与党国民の力は民主党の「新たなダブルスタンダード」だと批判した。
民主党の朴炳錫元国会議長、朴釘・環境労働委員長、尹準炳(ユン・ジュンビョン)、崔基相(チェ・ギサン)議員は同日、5泊6日の日程でベトナム、ラオスに出発した。深刻な水害が発生し、週末も集中豪雨が続く中、出張に行くべきなのかという指摘が党内部からも出たが、4人は「2カ月前から準備してきた重要な外交日程であり、中止すれば相手国に失礼になる」という理由を挙げた。出張者には当初、国民の力の議員1人も含まれていたという。しかし、国民の力指導部が水害拡大で「海外出張自粛令」を出したため取りやめたという。
特に4人の中に朴釘・環境労働委員長が含まれていたことが論議を呼んだ。環境労働委は全国の水管理と水害時の支援・復旧を担当しており、環境部を管轄している。政府がしっかりと水害に対応しているかどうか監督すべき担当者が不在だったことになる。朴釘議員は先月、中国の招きで民主党議員らとともにチベットを訪問し、「チベットでの人権弾圧に目をつぶり、中国の宣伝に利用された」との批判も受けた。
民主党は15日、尹錫悦大統領がウクライナの首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行い、戦争被害の復興支援を約束したことについて、尹大統領が帰国を遅らせ、水害時の「司令塔」が不在になったと批判した。民主党議員は「大雨で苦しむ国民に背を向けた。水害のさなかにどうしても行くべきだったのか」と指摘していた。
民主党指導部は海外出張に対する批判が高まると、帰国を指示した。李素永(イ・ソヨン)院内広報は「たとえ事前に予定されていた外交日程でも水害期間の海外歴訪は不適切だと院内指導部が意見を伝え、朴炳錫元国会議長を除く議員3人が帰国を繰り上げる」と述べた。
国民の力は「環境労働委員長を務める朴釘議員が民主党議員を率いて海外訪問をするとはあきれた。民主党の職務放棄を強く糾弾する」とコメントした。姜旻局(カン・ミングク)首席広報は論評を通じ、「被災者支援法案を処理すべき当事者である環境労働委員長がベトナムに、それも集中豪雨が降り始めたきょう出発したというのは常識的か」とした上で「自然災害にまともに対処できていないと政府・与党を攻撃したが、結局災害も政争に利用すればそれまでということだろう」と批判した。民主党内からも「どうしてこんなことができるのか」という批判が出ている。民主党のある議員は「いくら重要な出張であっても優先順位がある。物事の分別がついていないのではないか」と話した。
パク・サンギ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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