▲自主統一民衆前衛(昌原スパイ団)のスパイ配置図/自由民主研究院提供
いわゆる「昌原スパイ団」と呼ばれる北朝鮮系地下組織「自主統一民衆前衛」の地域ネットワークが全国に68カ所に分布しているという分析が示された。ここには全国民主労働組合総連盟(民主労総)や進歩党などに浸透した組織は含まれていない。
自由民主研究院の柳東烈(ユ・ドンヨル)院長は7日、「最近の北朝鮮スパイ団事件の評価と対策」と題する報告書を通じ、昌原スパイ団が2021年から22年にかけ、北朝鮮とやりとり..
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▲自主統一民衆前衛(昌原スパイ団)のスパイ配置図/自由民主研究院提供
いわゆる「昌原スパイ団」と呼ばれる北朝鮮系地下組織「自主統一民衆前衛」の地域ネットワークが全国に68カ所に分布しているという分析が示された。ここには全国民主労働組合総連盟(民主労総)や進歩党などに浸透した組織は含まれていない。
自由民主研究院の柳東烈(ユ・ドンヨル)院長は7日、「最近の北朝鮮スパイ団事件の評価と対策」と題する報告書を通じ、昌原スパイ団が2021年から22年にかけ、北朝鮮とやりとりした報告文や指令文を分析した結果を発表した。
地域組織が最も多いのは嶺南地域(慶尚道など)の25ヵ所だった。慶尚南道には巨済、統営、固城、晋州、梁山、金海、陜川、宜寧など18カ所。慶尚北道には栄州、醴泉、奉化、義城、尚州など7カ所が存在した。このほか、大田、保寧、瑞山、唐津など忠清地域が16カ所で続いた。春川、原州、江陵、鉄原など江原地域は9カ所、光州、和順、求礼、麗水など湖南地域は8カ所だった。
下部ネットワークは首都圏にも広がっていた。ソウル市には松坡、東大門、江東、江南、恩平の各区の5ヵ所、仁川・京畿地域には仁川、光明、東豆川、楊州の4カ所があった。済州は1カ所だった。
柳院長は「昌原スパイ団の訴状に登場する報告文と指令文を分析したものだ」とし、「既に構築された下部ネットワークだけでなく、今後構築すると報告した下部組織まで含めたもので、うち半分程度は既に構築されている」と指摘した。 柳院長は「地図上に示してみたら、昌原スパイ団組織だけでも『大韓民国は赤い』」と話した。
昌原スパイ団は民間企業に偽装するために指導部を「理事会」と呼び、組織員が各地域を分担する「役員」として活動した。 下部組織は「子会社」と呼ばれた。
これらスパイ網は北朝鮮の対南工作部署である文化交流局の指令を受け、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権退陣運動、在韓米軍撤退などを要求する「反米闘争」、日本の放射能汚染水放流に関連するデマの流布など「反日闘争」を繰り広げた。北朝鮮の指令で大統領選や国会議員補選などに介入し、特定の候補と政党を狙った落選運動も展開した。
イ・ジョンヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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