米国政府は最近急速な広がりを見せるフェンタニル(麻薬性鎮痛剤の一種)の米国国内への流入を防ぐため、麻薬流通業者への制裁強化を決めた。
バイデン政権は11日(現地時間)に配布した「不法フェンタニルの供給網遮断に向けた努力の強化」に関する資料で、麻薬取引の際に米国の金融システムを利用できないようにするため、麻薬流通業者に対する制裁など不法な金融活動を遮断する努力を強化すると明らかにした。
これに伴い..
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米国政府は最近急速な広がりを見せるフェンタニル(麻薬性鎮痛剤の一種)の米国国内への流入を防ぐため、麻薬流通業者への制裁強化を決めた。
バイデン政権は11日(現地時間)に配布した「不法フェンタニルの供給網遮断に向けた努力の強化」に関する資料で、麻薬取引の際に米国の金融システムを利用できないようにするため、麻薬流通業者に対する制裁など不法な金融活動を遮断する努力を強化すると明らかにした。
これに伴い米国政府は国際パートナーらと共に、麻薬取引関連の不法金融およびマネーロンダリング阻止に向けた調整を強化する計画だ。米国の情報機関や司法機関の情報共有を拡大し、フェンタニル製造に利用される可能性のある化学物質や製造装置が麻薬業者の手に渡らないよう民間とも協力する。
いわゆる「ゾンビ麻薬」とも呼ばれるフェンタニルは18-49歳の米国人の死亡原因1位で、2021年には米国で薬物の過剰服用で死亡した10万7622人のうち3分の2がフェンタニルによるものだった。ホワイトハウスは人工的に製造されたフェンタニルについて、ヘロインやコカインなど従来の麻薬よりも製造や輸送が簡単な上に、致命的でもあるため、「国の安全保障、公共の安全と保健の脅威」と強調している。
米財務省外国資産管理局(OFAC)は2021年12月にバイデン大統領の行政命令を受け、これまでフェンタニルなど麻薬取引に関与した個人や企業関係者など約100人を制裁対象に指定した。
キム・ジョンヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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