ロシアのプーチン大統領に複数の影武者がいるとする「偽プーチン説」が再び浮上している。プーチン大統領が先日占領地のマリウポリを訪問した時の顔がこれまでと異なるとの見方が語られているのだ。
米ニューヨーク・ポストなど複数の外信が20日(現地時間)に報じた内容によると、ロシア大統領府とロシア国営メディアは前日プーチン大統領がマリウポリを訪問した時の写真と映像を公開したが、その後一部から「偽プーチン説」..
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ロシアのプーチン大統領に複数の影武者がいるとする「偽プーチン説」が再び浮上している。プーチン大統領が先日占領地のマリウポリを訪問した時の顔がこれまでと異なるとの見方が語られているのだ。
米ニューヨーク・ポストなど複数の外信が20日(現地時間)に報じた内容によると、ロシア大統領府とロシア国営メディアは前日プーチン大統領がマリウポリを訪問した時の写真と映像を公開したが、その後一部から「偽プーチン説」「プーチン影武者説」が語られるようになった。プーチン大統領自ら夜の道路を運転する様子も映し出されたが、これもウクライナを刺激するため影武者を使って演出したというのだ。
ウクライナ内相の顧問を務めるアントン・ゲラシチェンコ氏もこの日ツイッターにプーチン大統領の3枚の写真を掲載し「どれが本物と思うか」と書いた。左側の写真は先月モスクワで撮影されたもので、中間と右側は今週末にクリミア半島のセバストポリとマリウポリでそれぞれ撮影されたものだ。
目につくのは顎の様子で、3枚の写真はどれも少しずつ違って見える。モスクワで撮影された写真は前に出た丸い形だが、セバストポリの写真は顎が非常に小さい。また19日にマリウポリで撮影された写真を見ると、顎は前に出ているが比較的角張った形でとがっている。ゲラシチェンコ氏は「3人は全て違った人物」と主張し、顎の部分を赤い丸囲みで強調した。
プーチン大統領によく似た影武者がいるとの疑惑は以前からあった。昨年10月にウクライナ国防省のキリロ・ブダノフ情報総局長(当時)は外信とのインタビューで「プーチンの戦術はずさん」と指摘し「プーチンが今も重要な決定を下しているかは疑問だ」として影武者説に言及した。
ブダノフ氏はさらに「過去にも特別な行事に登場したプーチンの影武者を突き止めた。しかし今は影武者を使うのが当然になっている」「影武者が何人いるか正確には分からないが、少なくとも3人いて彼らはいずれもプーチンのように見せるため整形手術を受けた」と主張した。
またプーチン大統領の健康異常説も繰り返し浮上しており、そのため一部の行事で影武者を使ったとの指摘も相次いでいる。ウクライナ侵攻後に暗殺を避けるため影武者を使い始めたとの主張もある。一部外信は現地筋の話として「影武者は大統領専用のビルで生活し、プーチンと居住地を共有している」「さらにプーチンと同じ歩き方をするように訓練も受けた」と伝えた。
これに対してロシア大統領府は一連の推測を毎回強く否定している。ロシア大統領府のペスコフ報道官はブダノフ氏のインタビューへのコメントを求められた際、「そんな戯言に何を語れというのか」と反発した。プーチン大統領も2020年にタス通信とのインタビューで「チェチェン分離主義勢力と戦争した2000年代初め、安全のために影武者を使うアイデアが側近たちの間からでたが拒否した」と語った。
ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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