▲98インチのネオQLEDテレビ/4日、聯合ニュース
米国で5日に開幕する世界最大のIT展示会「CES」で、サムスン電子はラスベガスコンベンションセンター(LVCC)の主会場には価格が1億ウォンを超える最高級テレビ「マイクロLEDテレビ」の新製品を展示しない。その代わりに4キロほど離れたホテルに非公開の展示場を設け、現地の取引先とメディアにだけ製品を公開する。サムスンがCESの主会場に主力製品であるマイクロLEDを展示しないのは今回が初めてだ。
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▲98インチのネオQLEDテレビ/4日、聯合ニュース
米国で5日に開幕する世界最大のIT展示会「CES」で、サムスン電子はラスベガスコンベンションセンター(LVCC)の主会場には価格が1億ウォンを超える最高級テレビ「マイクロLEDテレビ」の新製品を展示しない。その代わりに4キロほど離れたホテルに非公開の展示場を設け、現地の取引先とメディアにだけ製品を公開する。サムスンがCESの主会場に主力製品であるマイクロLEDを展示しないのは今回が初めてだ。
この機種は自ら発光するマイクロメートル単位の超小型LED(発光ダイオード)を数百万個並べたサムスンの最高画質テレビで、110インチの販売価格が1億7000万ウォン(約1770万円)と超高額だ。サムスンはこれまで89、101、110インチの3種類だった製品を50インチから140インチまで7種類に拡充した。そして、主力製品を主会場に陳列しないという異例の決定を下したのだ。
これについて、サムスン関係者は、「中国をはじめとするライバル企業の関係者らが展示場で最新機種の厚さや画面温度まで測り、製品をコピーすることが多かった」とした上で、「そうした技術奪取を防ぐため、限られた人だけが製品を見られるようにブースを別途設けた」と説明した。
取引先・メディア向けと一般消費者向けに別々の展示メッセージを発する狙いもある。今年サムスンは主会場を過去のようにテレビ・家電などの製品群中心ではなく、消費者がさまざまな機器を便利に結び付けて使う「シナリオ中心」に変更した。例えば、「在宅勤務」「家で映画鑑賞」のようなシナリオに合わせ、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、スマートフォンなどの製品を配置したのだ。どれが新製品でどれが従来製品なのか区別も容易ではないほどだ。カスタマイズライフスタイル家電「ビスポーク(BESPOKE)」も初めて別の展示場に新製品を陳列した。サムスン関係者は「技術セキュリティーを守ると同時に、一般来場客には機器同士の連結による強みを最大限アピールし、新製品情報と契約が必要な取引先には別途展示を行うのが効率的だと判断した」と話した。
ラスベガス=朴淳燦(パク・スンチャン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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