米国のドナルド・トランプ前大統領が在任当時、軍関係者たちから韓国に関するブリーフィングを受けていた途中、卑俗語を使って「(韓国について)I don’t give a shit(気にしない)」と発言したという話が飛び出した。トランプ前大統領は北朝鮮の核開発能力に執着し、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)の参謀たちに融和政策から全滅水準の爆撃に至るまで、さまざまなオプションを用意するようにせき..
続き読む
米国のドナルド・トランプ前大統領が在任当時、軍関係者たちから韓国に関するブリーフィングを受けていた途中、卑俗語を使って「(韓国について)I don’t give a shit(気にしない)」と発言したという話が飛び出した。トランプ前大統領は北朝鮮の核開発能力に執着し、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)の参謀たちに融和政策から全滅水準の爆撃に至るまで、さまざまなオプションを用意するようにせき立てたという証言もあった。
トランプ政権時代にホワイトハウスを取材した米紙ニューヨーク・タイムズのマギー・ハーバーマン記者は4日(現地時間)に出版した本『The Confidence Man(詐欺師)』で、「(参謀たちは)トランプ前大統領が(米国の)海外政策に関して抱えている問題は、全世界の相互連結性や第二次世界大戦以降の国際秩序などをきちんと理解できていなかったことに端を発すると考えた」「このため、(軍の参謀たちは)全世界に駐留している米軍基地などが描かれている大きな地図を広げ、米国の安保政策や同盟国に関するブリーフィングをよくしていた」と書いている。
ハーバーマン記者によると、トランプ前大統領は「タンク」と呼ばれる米国防部2E924会議室で、欧州および北大西洋条約機構(NATO)と米国間の関係についてのブリーフィングをよく聞いていたが、ある日突然、在韓米軍に関する説明を聞いている途中に、怒り出したという。軍のある参謀が「韓国は(韓半島〈朝鮮半島〉を越えて)より広い戦略的機能を持っている」「(在韓米軍基地を通じてなら)中国の軍事行動に関する情報を6秒以内に把握することができるが、その次に(韓国の次に米国から)近い場所であるアラスカの軍施設から中国を監視しなければならないというなら、2分かかるだろう」と言った。すると、トランプ前大統領は皮肉っぽく「それは実にいい。だが実は全く気にしていない」と話した、とハーバーマン記者は伝えた。トランプ前大統領はその後も「我々は(在韓米軍基地)なしでも大丈夫だろう」と言ったとのことだ。
ハーバーマン記者は「彼(トランプ前大統領)は、米国がこれまで数多くの国に無理をして関与(防衛)してきたと主張した」「(そうした脈絡で)トランプ前大統領は韓国が核武装をすることに関してオープンな方だった」とも言った。米国が韓国に提供する拡張抑制などが無駄だと考えたトランプ前大統領が、北朝鮮の核などの脅威について、韓国が自ら判断して自国を防衛するという見地から、核武装は不可能なことではないと考えたということだ。
ワシントン=イ・ミンソク特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com