韓国検察が、公務員に請託して事業の便宜を図ってもらう等の名目で実業家から10億ウォン(現在のレートで約1億円。以下同じ)台の金品を受け取った疑いで、イ・ジョングン元「共に民主党」事務副総長の身柄を拘束した。ソウル中央地裁の金相佑(キム・サンウ)令状専担部長判事は30日、「証拠隠滅、逃亡の恐れがある」として拘束令状を発布した。
検察によるとイ容疑者は、2019年12月から2022年1月にかけて「公..
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韓国検察が、公務員に請託して事業の便宜を図ってもらう等の名目で実業家から10億ウォン(現在のレートで約1億円。以下同じ)台の金品を受け取った疑いで、イ・ジョングン元「共に民主党」事務副総長の身柄を拘束した。ソウル中央地裁の金相佑(キム・サンウ)令状専担部長判事は30日、「証拠隠滅、逃亡の恐れがある」として拘束令状を発布した。
検察によるとイ容疑者は、2019年12月から2022年1月にかけて「公務員や公共機関役員などに請託を行い、政府補助金の配分、マスク事業関連の許認可、公共機関への納品および役員・職員の昇進などをあっせんする」として実業家から数十回にわたり合わせておよそ9億5000万ウォン(約9530万円)を受け取った疑い(特加法上のあっせん収財)が持たれている。さらにイ容疑者は、第21代国会議員総選挙が行われた2022年2月から4月にかけて、この実業家から選挙資金の名目で数回にわたり合計およそ3億3000万ウォン(約3310万円)を受け取った疑いもある。なお検察は「あっせん収財の疑いがあるカネと一部重複しており、金品授受の総額は10億1000万ウォン(約1億130万円)」と明かした。
イ容疑者は2017年の韓国大統領選挙で文在寅(ムン・ジェイン)候補の選挙対策委の副本部長、先の大統領選挙では李在明(イ・ジェミョン)候補の選挙対策委副本部長を務めた。また2016年、2020年の総選挙と今年3月の補欠選挙などで民主党の公認を受けてソウルの選挙区から出馬したが、落選している。今回の身柄拘束に先立ち韓国検察は、今年3月の補欠選挙で選挙運動員に公職選挙法が禁じる日当を支払うことを約束し、そのカネを別の人物に代わりに出させた疑い(公職選挙法違反)で、イ容疑者を9月8日に在宅起訴していた。
ヤン・ウンギョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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