北朝鮮人権国際議員連盟(IPCNKR)韓国代表団は14日(現地時間)、2019年11月に当時の文在寅(ムン・ジェイン)政権が北朝鮮に強制送還した脱北漁師二人の身元を米国で公開した。二人はいずれも咸鏡北道清津出身で20代の若者だった。
韓国与党・国民の力の河泰慶(ハ・テギョン)議員らIPCNKR韓国代表団はこの日声明を出し「強制送還からすでに3年が過ぎたが、二人の生死については一切確認されておらず..
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北朝鮮人権国際議員連盟(IPCNKR)韓国代表団は14日(現地時間)、2019年11月に当時の文在寅(ムン・ジェイン)政権が北朝鮮に強制送還した脱北漁師二人の身元を米国で公開した。二人はいずれも咸鏡北道清津出身で20代の若者だった。
韓国与党・国民の力の河泰慶(ハ・テギョン)議員らIPCNKR韓国代表団はこの日声明を出し「強制送還からすでに3年が過ぎたが、二人の生死については一切確認されておらず、国連からの質問に北朝鮮は全ての回答を拒否している」「これ以上先送りできないと判断し、二人の身元を公開することにした」と説明した。
代表団は「(今年7月に)韓国統一部(省に相当)が公開した写真の中で、激しく抵抗しながら送還を拒否した黒いジャンパーの若者は名前がウ・ボムソン氏、1997年生まれ、咸鏡北道清津出身」「青いジャンパーを着た若者は名前がキム・ヒョンウク氏、同じく清津出身で1996年生まれ」と明らかにした。強制送還当時二人は22-23歳で、韓国であれば大学生の年齢だった。
代表団は「改めて北朝鮮当局に要請する。本人の意志と関係なく北朝鮮に送られたウ・ボムソン氏、キム・ヒョンウク氏の二人の脱北青年の生死について国連と国際社会に公開せよ」と要求した。その上で代表団は「国際社会において最悪の人権弾圧国という汚名を着せられたくなければ、この質問に必ず回答すべきだ」とも訴えた。
河議員や元脱北民の池成浩(チ・ソンホ)議員など韓国与党・国民の力所属の議員4人からなる代表団は15日、ワシントンでIPCNKRの第18回総会に出席した。代表団はこの日、米国務省のウズラ・ゼヤ次官(人権担当)らと会談し、その直後に「米国政府は脱北漁師の強制送還について国連軍司令部に資料を要求した」「ゼヤ次官は今回の事件について米国も政府次元で調査を行っていると伝えた」と説明した。ゼヤ次官は「本人の意志に反する送還は強制的に行われるべきではない。これは国際法であり米国政府の一貫した立場だ」と語ったという。代表団が明らかにした。
北朝鮮は当時の文在寅政権からウ・ボムソン氏とキム・ヒョンウク氏を引き取った後、二人に関する情報は一切公表していない。韓国国内の脱北民らは二人について「祖国反逆罪で処刑されただろう」と推測している。ソウル中央地検は先月、大統領記録館を家宅捜索するなど問題の強制送還事件の捜査を行っている。
盧錫祚(ノ・ソクチョ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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