韓国中央選挙管理委員会の盧貞姫(ノ・ジョンヒ)委員長は18日、「第20代韓国大統領選挙における新型コロナ患者の事前投票管理を巡る責任を痛感している」として辞意を表明した。3・9大統領選挙当時、新型コロナ患者および隔離者を対象に行われた事前投票を巡って管理が不十分だとする批判が起きてから、44日を経ての辞任だ。盧委員長はこの日、中央選挙管理委員会の全体委員会議で「韓国国民に心配をお掛けしたことにつ..
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韓国中央選挙管理委員会の盧貞姫(ノ・ジョンヒ)委員長は18日、「第20代韓国大統領選挙における新型コロナ患者の事前投票管理を巡る責任を痛感している」として辞意を表明した。3・9大統領選挙当時、新型コロナ患者および隔離者を対象に行われた事前投票を巡って管理が不十分だとする批判が起きてから、44日を経ての辞任だ。盧委員長はこの日、中央選挙管理委員会の全体委員会議で「韓国国民に心配をお掛けしたことについて、あらためて深くおわびする」としつつ「地方選挙が問題なく処理されるように、韓国国民全ての協力をお願い申し上げる」と語った。公職選挙の管理について総責任者と位置付けられる盧委員長は、進歩系判事の集まりである「ウリ法研究会」出身の現職大法官(最高裁判事に相当)だ。盧委員長は、与党「共に民主党」の大統領候補だった李在明(イ・ジェミョン)元京畿道知事の公職選挙法違反事件の裁判当時、大法院(最高裁に相当)の裁判長を務め、2020年に無罪を趣旨とする判決が下されるよう主導した人物。
盧委員長は大統領選挙事前投票最終日の3月5日、管理不十分だという批判のただ中にあっても「非常勤」だという理由で出勤せず、批判を呼んだ。中央選管の選挙管理革新委員会は18日、このような管理不十分問題の再発を防ぐため、非常勤職の中央選管委員長を常任職とする案などを検討することとした。
盧貞姫・中央選管委員長の後任を巡っては、金命洙(キム・ミョンス)大法院長(最高裁長官に相当)の指名する大法官が選出される可能性が高いという見方が出ている。中央選管委員長は選管委員(9人)の中から互選で選出されるが、大法官である委員が務めることが慣例となっている。ただし、後任の委員が国会の人事聴聞会を通過するまで多少時間がかかるとみられ、6・1地方選挙を控えて金泌坤(キム・ピルゴン)常任選管委員候補者が委員長の職務を代行する可能性もある。金泌坤候補は元大田地方裁判所長で、最近青瓦台(韓国大統領府)と尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領側が協議して発表した人事だ。
チュ・ヒョンシク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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