▲写真=李大勲(イ・デフン)/NEWSIS
韓国の伝統的な五輪「メダル獲得貢献種目」のテコンドーは27日に全階級の試合を終えたが、金メダルはゼロで、銀メダルが1個、銅メダルが2個にとどまった。男子68キログラム級世界ランキング1位だった李大勲(イ・デフン)と五輪初出場の女子57キログラム級の李アルム(イ・アルム)はベスト16、女子49キログラム級の沈裁盈(シム・ジェヨン)は準々決勝で敗退した。それでも、女子67キログラム超級の李多嬪(イ・..
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▲写真=李大勲(イ・デフン)/NEWSIS
韓国の伝統的な五輪「メダル獲得貢献種目」のテコンドーは27日に全階級の試合を終えたが、金メダルはゼロで、銀メダルが1個、銅メダルが2個にとどまった。男子68キログラム級世界ランキング1位だった李大勲(イ・デフン)と五輪初出場の女子57キログラム級の李アルム(イ・アルム)はベスト16、女子49キログラム級の沈裁盈(シム・ジェヨン)は準々決勝で敗退した。それでも、女子67キログラム超級の李多嬪(イ・ダビン)は銀、男子58キログラム級の張準(チャン・ジュン)と男子80キログラム超級の印教敦(イン・ギョドン)が銅メダルを手にした。正式種目になった2000年シドニー五輪以降、韓国は着実に好成績を挙げてきた。2012年ロンドン五輪だけは金1個、銀1個に終わったが、2016年リオデジャネオロ五輪では金2個、銅3個で面目を保った。しかし、5年ぶりに金メダルがゼロという衝撃的な侮辱を受けた。
テコンドーは今大会で8個ある金メダルを7カ国で分け合った。また、21カ国がメダルを手にした。テコンドーがグローバル化を成し遂げたためだと評価されているが、韓国代表選手団内部では、相手に戦力を完全に見抜かれていたことが不振の一因として挙げられている。有力な優勝候補だった張準は距離を取って攻撃するタイプだが、相手の接近戦略にてこずった。また、体力が強みの李大勲は相手の時間稼ぎでリズムを乱され、結局足を引っ張られた。韓国を代表する選手たちが国際試合に出場して長所・短所を見せた一方で、韓国は戦術などで全体的に準備不足だったとの指摘もある。ある実業団チームの指導者は「韓国の選手たちは距離を取ってこそ実力が発揮できるのに、接近戦になる試合が多かった。理解に苦しむ」と語った。
一方の日本は今回の五輪で「柔道宗主国」としての実力を遺憾なく発揮している。28日までの10階級で金6個、銀1個、銅1個を獲得した。柔道はテコンドーよりもはるかに早くグローバル化に成功したが、それでも依然として日本は最強国だ。
その理由の一つは、選手たちの対外露出頻度が少ないことだ。全日本柔道連盟は1選手が1年に出場する国際大会の数を調節している。そうすれば、選手特有の技などが過度に露出されず、不必要な体力の消耗も減らすことができる。大きな国際大会の経験がない選手たちにチャンスが与えられるというメリットもある。スポーツ科学研究院のキム・テワン柔道研究員は「五輪出場権がかかっている大会もあるので、他国が日本のまねをするのは難しい」「一軍から四軍まで実力差があまりないほど選手層が厚いからこそ可能なことだろう」と語った。
慶一大学のソン・テジン・テコンドーチーム監督は「韓国のテコンドーはこれまで個人が国際大会の成果で五輪出場を競ってきたため、無理が出てきている」「韓国のテコンドーも選手層が厚いので、日本の柔道方式を一部借用しても良さそうだ」と話している。
イ・ヨンビン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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