7月1日に結党100周年記念式を開く中国共産党が6・25戦争(朝鮮戦争)参戦について、「中華民族の偉大な復興へと進む重大な里程標」と評価した。
中国共産党の中央党史文献研究院は28日、人民日報などの国営メディアに「中国共産主義100年大事件記録」を発表した。分量は約10万字で、1921年の党結成時から2021年6月までの100年の歴史における主な出来事を年度別に記述し、場合によっては評価を書き加..
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7月1日に結党100周年記念式を開く中国共産党が6・25戦争(朝鮮戦争)参戦について、「中華民族の偉大な復興へと進む重大な里程標」と評価した。
中国共産党の中央党史文献研究院は28日、人民日報などの国営メディアに「中国共産主義100年大事件記録」を発表した。分量は約10万字で、1921年の党結成時から2021年6月までの100年の歴史における主な出来事を年度別に記述し、場合によっては評価を書き加えたものになっている。同研究院は党の歴史研究機関だ。
同研究院は6・25参戦について、「抗米援朝(米国に対抗し、北朝鮮を支援した戦争という意味で、6・25の中国式表現)は偉大な勝利により中国人民が世界東方に立ち上がったことを知らせた宣言書であると同時に、中華民族が偉大な復興へと進む重大な里程標」と記述した。中国共産党結党90周年時の2011年にまとめた主要事件の6・25部分にはなかったものだ。6・25参戦精神を記述する際、「人類の平和と正義のために奮闘した国際主義」などと言及した部分は90周年時と同じだが、6・25戦争を「非常に残酷な戦争」と記述していた表現はなくなっていた。
中国の習近平国家主席は昨年10月の6・25参戦70周年記念大会の演説で、6・25戦争について「中華民族の偉大な復興の重大な里程標」と言っていた。当時の習主席のスピーチは「6・25戦争を起こした北朝鮮を擁護し、戦争最大の被害国である韓国への配慮が全くなかった」と指摘された。
2019年6月に習主席が訪朝して北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記に会ったことも、100年の主な出来事に入れた。「新たな歴史の出発点で中朝双方は初心を忘れずに手を握って共に前進し、両党・両国関係をより美しい未来に向かって開いていこうと同意した」と記述した。一方、韓国は中国と地域的な包括的経済連携協定(RCEP)を結んだ国として日本やオーストラリアなどと共に1回言及された。
中国共産党100年間の事件の記述の中で、執権9年目である習主席の部分が圧倒的に多いのも特徴だ。10万2000字のうち、習主席が執権した2012年以降の記述が約3万3000字と全体の約33%を占めた。習主席は合計183回登場してトウ小平氏(75回)、江沢民氏(40回)、胡錦濤氏(32回)はもちろん、毛沢東氏(138回)よりも多かった。
新型コロナウイルス感染症対応に関する部分でも、習主席の役割が強調されていた。「習主席は2020年1月7日の中央政治局常務委員会会議で、2019年12月27日以降、湖北省武漢で観測・発見された原因不明の肺炎の防疫作業を指示した」と記述、習主席が直接、防疫を指揮・計画し、大きな成果を挙げたとしている。
中国共産党機関紙の人民日報は同日、中国共産党100周年を前に1面に掲載した論評で、「習近平(中国共産党中央委員会)総書記は『中国には960万平方キロメートルの土地があり、56の民族があるが、我々は誰のモデルに倣うことができるだろうか。誰がああしろ、こうしろと言えるだろうか』と言った」「道はどこにあるだろうか。我々の足元にある」という文を掲載した。これは、中国の発展方向、政治モデルに対する自信を表わしたものと解釈できる。
【訂正】6月29日付A16面「6・25参戦を美化する中国『中華民族の偉大な復興里程標』記事
6月29日付A16面「6・25参戦を美化する中国『中華民族の偉大な復興里程標』という記事の「分量は約10万字で、1927年の党結成時から…」の部分に誤りがございました。「1927年」を「1921年」に訂正します。
北京=パク・スチャン特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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