最近、日本のエンターテインメント業界で最も関心を集めているテーマは「Kカルチャー(韓国文化)」だ。映画『パラサイト』で世界の文化の頂点に立った韓国文化について、日本経済新聞は今月10日、厳しい韓国社会の雰囲気とエンタメ界に合った「パルリパルリ文化(早く早くという気質を反映した文化)」のおかげだと分析した。
この日報じられた「韓国エンタメなぜ強い」と題する特集インタビュー記事で、日本の専門家らは韓..
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最近、日本のエンターテインメント業界で最も関心を集めているテーマは「Kカルチャー(韓国文化)」だ。映画『パラサイト』で世界の文化の頂点に立った韓国文化について、日本経済新聞は今月10日、厳しい韓国社会の雰囲気とエンタメ界に合った「パルリパルリ文化(早く早くという気質を反映した文化)」のおかげだと分析した。
この日報じられた「韓国エンタメなぜ強い」と題する特集インタビュー記事で、日本の専門家らは韓国社会の雰囲気に注目した。ライターの西森路代氏は、『パラサイト』などの韓国映画が誕生し得る背景について「厳しい国だから」と分析した。
西森氏は「政権や財閥の腐敗、競争社会のネガティブな面から目を背けずに描いた姿勢が実を結んだ」とつづった。日本の場合、ファンであれば好きなアーティストが誤った行動を取っても前向きに受け入れようという傾向が強いが、韓国の場合は「アイドルが女性蔑視発言をすれば、ファンが『間違っている』と指摘する」というわけだ。
西森氏は2011年、著書『K-POPがアジアを制覇する』で既に韓国文化の世界化を予見していた。
映画についても「日本は『作品は監督のもの』と考えるが、韓国では映画を独立した存在とみなし、批判すべき点を自由に批判する」と説明した。韓国の厳しい社会の雰囲気の中で「正しさ」「正直さ」を守る映画が誕生し、見るのは日本国内のファンだけになった日本映画などとは異なり、韓国の作品は海外で良い評価を受けるようになったというわけだ。
スピーディーに変化する韓国の企業文化がエンタメに適合したためだという分析もあった。東京理科大大学院教授の若林秀樹氏は「韓国企業の買い替えサイクルは3-5年と短く、市場が1億台を超える規模の商品、例えばテレビやスマートフォンなどが多い」とした上で「日本企業は買い替えサイクルが7-8年に達し、数千万台の市場規模で強さを見せる」と両国の違いを分析した。
また、経営者の決断速度、国内市場の差が生む輸出への本気度なども成功の背景にあると分析した。若林氏は「サイクルが短いというエンタメの特性と、インターネットの登場による市場拡大が、韓国のエンタメ事業を成功させた」と指摘した。
さらに、韓国の企業文化について「トップ企業にエリートが集まり、そうやって作られた1位企業が2位以下を先導する傾向がある」として「エンタメでも同じで、1人の天才が全員を食べさせる構造」と分析した。
韓国代表としてインタビューに参加したCJエンターテインメント常務の徐章豪(ソ・ジャンホ)氏は、(韓国エンタメが世界で健闘している最大の要因は)日本が国内市場に依存しているのに対し、韓国は常に海外進出を試みているためと分析した。徐氏は「韓国はアジア通貨危機直後から世界市場を狙って戦略を練ってきた」として「5000万の人口では内需だけで高収益は望めない。日本と比べてCDなどの市場が圧倒的に小さいため」と分析した。
キム・スギョン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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