【寄稿】文政権は「20年前の外交惨事」を繰り返すのか

2021/02/14 06:29

20年前、金大中政権が弾道弾ミサイル条約でロシアの立場に同意しブッシュ政権に不意打ちを浴びせた 米ワシントンの朝野、「シンガポール」に執着する文政権を中国の「影の国家」と見る

 20年前のことだ。いつものように朝刊を開いた瞬間、驚きを隠せなかった。金大中(キム・デジュン)大統領とプーチン大統領が韓ロ首脳会談でミサイル防衛を制限する「弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約」が戦略的な安定の基盤であり、これを保存・強化することに同意したというのだ。当時、国際社会で最も熱かった争点は、ABM条約を巡る米ロの角逐だった。米国は、北朝鮮など核拡散の脅威に直面し、ミサイル防衛(MD)..

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