本紙は昨年11月23日付のA1面で、「産業部が削除した文書444件の中に北朝鮮原発建設ファイルが十数件あった」とする記事をスクープした。産業通商資源部(省に相当。産業部)が2018年の第1次、第2次南北首脳会談の間に「北朝鮮原発建設推進」関連文書10件余りを作ったが、監査院の月城原発1号機監査が入るや、2019年12月にこの文書を全て削除した-という内容だった。
ところがこの報道に対して、青瓦台..
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本紙は昨年11月23日付のA1面で、「産業部が削除した文書444件の中に北朝鮮原発建設ファイルが十数件あった」とする記事をスクープした。産業通商資源部(省に相当。産業部)が2018年の第1次、第2次南北首脳会談の間に「北朝鮮原発建設推進」関連文書10件余りを作ったが、監査院の月城原発1号機監査が入るや、2019年12月にこの文書を全て削除した-という内容だった。
ところがこの報道に対して、青瓦台(韓国大統領府)は沈黙し、2018年当時青瓦台の国政企画状況室長を務めていた尹建永(ユン・ゴンヨン)議員(与党「共に民主党」所属)は「小説みたいな話」と否定した。それから2カ月後の今月23日、大田地検は産業部の公務員3人を監査妨害などの罪で起訴し、起訴状に添付された犯罪一覧表には計17件の北朝鮮原発建設関連文書のタイトルが記されていた。これを受けて保守系最大野党「国民の力」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長は29日、文在寅政権が北朝鮮に極秘裏に原発を建ててやることにしたものだと主張し、青瓦台は「根拠がない」と反論して法的措置を取りたいと表明した。尹議員も同日「3回の南北首脳会談と交流協力事業のどこにおいても、北朝鮮原発建設を推進したことはない」とし、「私が昨年11月に『小説みたいな話』と言ったのはこれが理由」と語った。
ノ・ソクチョ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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