李容九(イ・ヨング)法務部次官(当時弁護士)が昨年11月6日、タクシー運転手を暴行した2日後に運転手を訪ね、和解金を手渡し、暴行場面が記録されたブラックボックスの映像を消去するよう求めていたことが24日までに判明した。警察はその後の調べで、李次官がタクシー運転手を暴行する場面が記録された動画を確認したにもかかわらず、「見なかったことにする」と言い、李次官を立件すらせず、内偵を終結させていた。その..
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李容九(イ・ヨング)法務部次官(当時弁護士)が昨年11月6日、タクシー運転手を暴行した2日後に運転手を訪ね、和解金を手渡し、暴行場面が記録されたブラックボックスの映像を消去するよう求めていたことが24日までに判明した。警察はその後の調べで、李次官がタクシー運転手を暴行する場面が記録された動画を確認したにもかかわらず、「見なかったことにする」と言い、李次官を立件すらせず、内偵を終結させていた。その後、事件を担当した瑞草警察署長は1月20日の警察人事異動でソウル地方警察庁捜査課長に栄転した。
李次官に暴行されたタクシー運転手Aさんは本紙の取材に対し、「(李次官に)事件翌日(11月7日)映像を送った。8日に李次官が自宅前まで訪ねてきて謝罪し、『映像を消してくださるというのはどうか』と持ちかけてきた」と証言した。Aさんは李次官から和解金を受け取り、事件を問題にしないことで合意した。Aさんは和解金の金額については明かさなかった。
警察は事件当日、ブラックボックスの映像を確保するのに失敗したが、11日にAさんの事情聴取を行った際、暴行映像を確認した。Aさんは事件直後、ブラックボックス業者を訪ね、映像を復元した後、携帯電話のカメラで撮影した。Aさんは「(11日の聴取時に)担当捜査官に暴行被害映像を見せたが、『車は停車中ですね。(映像を)見なかったことにします』と告げられた」と語った。その後、事件を担当した瑞草署は李次官に特定犯罪加重処罰法が定める運転者暴行容疑を適用せず、単純暴行事件として処理し、立件すらしないまま内偵を終結させた。特定犯罪加重処罰法は乗降のために運転者が一時停車している場合も運転中と見なしている。
ソウル地方警察庁関係者は「担当捜査官がブラックボックス映像を見たのは事実と判明した。24日付で問題の捜査官に待機を命じた」と説明した。
ソク・ナムジュン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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