「黄禹錫事件をきちんと整理しなければ同じ問題が繰り返される」

2021/01/17 18:14

洪性旭・ソウル大学生命科学部教授、2021年に『黄禹錫白書』出版へ

▲黄禹錫・元ソウル大学教授

 2005年、韓国は黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大学教授の論文捏造(ねつぞう)論争で騒がしかった。当時、黄教授は国際学術誌「サイエンス」に、世界で初めて人間の胚性幹細胞を抽出したと発表し、科学界を驚かせた。だが最終的にデータ操作が発覚し、黄教授はソウル大学から罷免された。

 それから15年がたった2020年、ソウル大学の教授らが、博士課程の学生と共に『黄禹錫白書』を作ることで意気投合した。洪性旭..

続き読む