【寄稿】光復節の朝…朴正煕、金大中、そして日本に対する自由を考える

2020/08/15 10:41

エーリッヒ・フロムと『自由からの逃走』

▲ノ・ジョンテ哲学エッセイスト

 1832年6月、パリ。君主制廃止を叫んで共和主義者らが蜂起した。バリケードを築き、籠城に入った。身分を隠して潜入していたジャベール警部はすぐに見つかり、捕虜として捕らえられ、柱に縛り付けられる身となってしまう。そんな彼の前に、けん銃とナイフを持ったジャン・バルジャンが現れた。ジャベールは、自分が追っていた前科者によって命を落とすことになるだろうと考え、毅然と死に備える。

 犯罪者は悪で、卑しい存在..

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