▲吉元玉さん 写真=聯合ニュース
今月6日に死亡しているのが発見された「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)のソウル市麻浦区にある慰安婦被害者施設所長(60)が、施設入居者の口座を使って資金洗浄(マネーロンダリング)をし、この問題が取りざたされるや、所長が自殺した、と慰安婦被害者家族が主張した。
7日、所長の死を伝えるポータルサイト「ネイバー」の報道記事のコメント欄に「慰安婦被害者の家族」を自称する人物の投稿が..
続き読む
▲吉元玉さん 写真=聯合ニュース
今月6日に死亡しているのが発見された「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)のソウル市麻浦区にある慰安婦被害者施設所長(60)が、施設入居者の口座を使って資金洗浄(マネーロンダリング)をし、この問題が取りざたされるや、所長が自殺した、と慰安婦被害者家族が主張した。
7日、所長の死を伝えるポータルサイト「ネイバー」の報道記事のコメント欄に「慰安婦被害者の家族」を自称する人物の投稿があった。この人物は「私は所長が祖母の銀行口座からとてつもない金額のお金を引き出し、別の銀行口座に送るなどの資金洗浄をしてきたことを知り、(所長に)そのお金を使った内訳を教えてほしいと言った。そうしたら、あんな選択(自殺)を…」「陰に何もないのに、これまであんなにお金を抜き取ったわけもないないだろうし…その陰には尹美香がいるだろうし」と書き込んだ。
ネイバーの過去のコメント記録によると、この人物は2018年5月、慰安婦被害者・吉元玉(キル・ウォンオク)さん(92)の関連記事のコメントで、自身のことを「吉元玉の孫娘」だと書いている。
吉元玉さんの息子の妻チョさんはこのほど、本紙との2回にわたるインタビューで、このコメントを書いた人物が自身の娘(吉元玉さんの孫娘)であることを認めた。チョさんは7日と11日のインタビューで「娘さんは事実関係をきちんと知った上でコメントを書いているのか」という質問に、「知った上で書いている。(国から慰安婦被害者に)お金がそんなにたくさん出ていることを知らなかった」と答えた。
「日本軍慰安婦被害者生活安定支援対象者」として認定されると、政府から4300万ウォン(約380万円)の特別支援金を一時金として受け取り、毎月147万ウォン(約13万円)の支援金と152万ウォン(約13万4000円)の看病費(申請時)も受け取ると女性家族部では話している。これに加えて、吉元玉さんは2017年の国民募金で1億ウォン(約880万円)も受け取り、そのうち5000万ウォン(約440万円)を正義連に寄付した。しかし、その年の正義連決算書類の寄付者名簿に吉元玉さんの名前はない。
チョさんによると、チョさんは所長が死ぬ数日前、所長にテキストメッセージを送ったという。その内容は「正しくやらなければならない。正しくやるには、時には骨を削るような痛みが伴うこともある。それでも正しくやらなければならない」というものだったとチョさんは説明した。その後、所長が死んでいるのが発見されたということだ。チョさんは「こんなことになって胸が痛む」「人が死んだのに、私が何のあれ(批判)をするだろうか。ただ覆ったままにしておくことにする」と語った。また、「所長がまるで娘のように母(吉元玉さん)によくしてくれたのも事実だ」とも言った。
正義連側の関係者は匿名を前提に、本紙に「お金に関するチョさんの主張は事実と違う」と説明した。この関係者は「吉元玉さんの息子が所長に接近し、お金をくれと要求してきた。所長は証拠資料をすべて集めていた」「吉元玉さんがお金を渡してほしいと言ったので、所長が亡くなる前、息子に数千万ウォン(数百万円)渡したと聞いている」と語った。
同日午前8時ごろ、吉元玉さんは仁川の息子(チョさんの夫)夫婦の家に移るため、ソウル市麻浦区の施設を出た。これにより、同施設には慰安婦被害者が1人もいなくなった。
麻浦区の施設の実質的な所有者であるミョンソン教会側は「施設が空の状態のまま残ることになれば、教会が施設を提供した当初の目的は終わったことになるので、原状回復をしなければならないのでは」と語った。
仁川=チョ・ユジン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com