▲映画『パラサイト』の日本での配給会社ビターズ・エンドが公開したポスター。右の写真は24日(現地時間)の米NBC『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』で、米ニューヨークのグランド・セントラル駅から4thアルバムのリード曲『ON』のパフォーマンスを初披露する男性アイドルグループ防弾少年団。中央の背が高い人物は同番組司会者のジミー・ファロン。写真提供=Bitters End、NBC Andrew Lipovsky
男性アイドルグループ防弾少年団(BTS)と映画『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)が全世界のチャートを席巻している。日本では2月26日発表のオリコン・デイリー・アルバム・ランキング(24日付)1位に防弾少年団が、映画興行ランキング1位に『パラサイト』が立った。英国でも24日(現地時間)の映画興行ランキング1位が『パラサイト』だ。英国のオフィシャル・チャート・カンパニーも「まもなく..
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▲映画『パラサイト』の日本での配給会社ビターズ・エンドが公開したポスター。右の写真は24日(現地時間)の米NBC『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』で、米ニューヨークのグランド・セントラル駅から4thアルバムのリード曲『ON』のパフォーマンスを初披露する男性アイドルグループ防弾少年団。中央の背が高い人物は同番組司会者のジミー・ファロン。写真提供=Bitters End、NBC Andrew Lipovsky
男性アイドルグループ防弾少年団(BTS)と映画『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)が全世界のチャートを席巻している。日本では2月26日発表のオリコン・デイリー・アルバム・ランキング(24日付)1位に防弾少年団が、映画興行ランキング1位に『パラサイト』が立った。英国でも24日(現地時間)の映画興行ランキング1位が『パラサイト』だ。英国のオフィシャル・チャート・カンパニーも「まもなくリリースされるアルバム・チャート1位は防弾少年団が確実視されている」と明らかにした。その翌週に発表されるビルボード・アルバム・チャート1位も防弾少年団のニュー・アルバムに間違いないと言える状況だ。『パラサイト』は一時、米国の映画興行ランキング4位まで浮上し、収益5000万ドル(約54億円)突破を目前にしている。
■非常事態に陥った日本のサブカルチャー界
日本で防弾少年団と『パラサイト』の人気は独歩的だ。オリコン・ランキング1位になった防弾少年団のアルバム売上枚数は22万7204枚で、2位の日本の4人組バンド「King Gnu」(キングヌー)の売上枚数2070枚とは「けた」からして比較にならない。映画『パラサイト』も日本の映画興行ランキングで2週連続1位を記録、現時点で興行収入は33億円に達している。これは、日本で2005年に公開された『私の頭の中の消しゴム』(興行収入30億円)を抜き、15年ぶりに韓国映画の歴代興行収入記録を更新した。『パラサイト』人気で、女優パク・ソダムが歌った『ジェシカ・ソング』の原曲『独島は我が領土』も話題だ。パク・ソダムは日本のハイティーン・スター剛力彩芽に似ているということでも話題になっている。
日本の音楽界と映画界が同時に韓国文化に占領されるや、日本のマスコミは次々と分析記事を出している。まず、毎日新聞は「マダン文化」にその答えを見いだした。毎日新聞は「韓国語でマダンは広場、ノリは遊び。その昔、青空の下のマダンで繰り広げられた放浪芸」と説明した上で、「見ていると、通訳なしでも流れはつかめるから笑える。(これは言語の壁を越えた映画)『パラサイト』と似ているではないか」と分析した。K-POPについては「(毎週日曜の昼に放送されるKBSの)『全国のど自慢』人気」を挙げて分析した。同紙は「日本の『のど自慢』との違いは会場の盛り上がり、熱さ。みんな椅子から立ち、歌い、踊る」と分析した。
韓国のダイナミックな政治状況もサブカルチャー(大衆文化)の源泉だと解釈している。同紙は「(韓国政治に対する)ハングリーでへこたれない楽天的な精神も韓国エンタメのエネルギー源かもしれない」「選挙となれば、各陣営でヒット曲の替え歌がつくられ、それを支持者が歌い、踊る。カオスの都市がクリエーターに刺激を与えている気がする」と書いた。
朝日新聞電子版は「ビビンバ文化」に言及した。「映画『パラサイト』とグループ防弾少年団によって韓国の大衆文化は日本やアジアを越え、世界のショービジネスを席巻しようとしている」とし「さまざまな要素をあれこれ加えながら、最後はコチュジャン(唐辛子味噌)を入れて、かきまぜて一つの料理にしてしまう。そのような要素が韓国の大衆文化にもあるような気がする」「歌もいろいろな要素が絡み合い、そこに韓国独特の『恨(ハン)』という(中略)感情が加わって、爆発力を持っている」と分析した。また、「K-POPの歌詞は、映画やドラマのように叙情がハッキリしている」「2003年のドラマ『冬のソナタ』の韓流は『サブカルチャー』だったが、今の韓流は『メインカルチャー』」とも書いた。
■米・英メディアでも好評
2月24日、米NBCの人気トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』で新曲を初披露する防弾少年団は、その翌週の米ビルボード・ヤング・オフィシャル・チャートのトップを約束され、再び記録更新に乗り出す。防弾少年団が新曲のステージを披露するニューヨークのグランド・セントラル駅のライブは、2018年のポール・マッカートニー以来だ。防弾少年団のニュー・アルバムに対する主要メディアのレビューも「K-POPの未来を示している」(米ロサンゼルス・タイムズ)、「無数の感情を1つのクールな作品にした」(英インディペンデント)など好評を博している。
英国の映画興行ランキングでも、第一次世界大戦に参戦した英国兵を描く映画『1917 命をかけた伝令』などを抑え、映画『パラサイト』が1位になった。公開から17日目にしてのことだ。英オフィシャル・チャート・カンパニーによると、来週リリースされるアルバム・ランキング1位には防弾少年団が確実視されているという。米国の映画興行ランキングで映画『パラサイト』は9位まで下がったが、同映画のアカデミー賞受賞をトランプ大統領が公に非難した後、8位に再浮上した。このため、「トランプのノイズ・マーケティング」(悪い情報を流して注目を集めようとするマーケティング)という話まで出ている。
イ・ヘユン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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