▲李洛淵(イ・ナクヨン)首相
韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相が9日、国会での対政府質疑で、韓日関係の悪化について「30年近く私なりに韓日関係改善に向けて努力してきたが、このような局面になりとても胸が痛い」として「私の人生についても色々な思いが頭をよぎる」と述べた。李首相は東亜日報の記者時代に東京特派員を務め、国会議員としては長期にわたり韓日議員連盟で活動した。韓日関係において重要な役割を果たしてきただけに、今回の日本政府の..
続き読む
▲李洛淵(イ・ナクヨン)首相
韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相が9日、国会での対政府質疑で、韓日関係の悪化について「30年近く私なりに韓日関係改善に向けて努力してきたが、このような局面になりとても胸が痛い」として「私の人生についても色々な思いが頭をよぎる」と述べた。李首相は東亜日報の記者時代に東京特派員を務め、国会議員としては長期にわたり韓日議員連盟で活動した。韓日関係において重要な役割を果たしてきただけに、今回の日本政府の貿易報復措置に対して無念さを感じていることを表現したとみられる。
李首相はこの日、野党・自由韓国党のチュ・ホヨン議員が「日本通である李首相の役割に大変期待している。国益のために一肌脱いでほしい」と述べたのに対し、上記のように答えた。その上で「韓日関係改善のために努力を決してあきらめない」と述べた。
最近の韓日の対立は、昨年10月の韓国大法院(最高裁判所に相当)による強制徴用賠償判決を機に激化し始めた。韓国大法院は2012年、強制徴用の被害者たちが新日鉄住金(現・日本製鉄)と三菱重工業に対して損害賠償支払いを求めて起こした訴訟で、原告敗訴の原審判決を破棄し、「損害を賠償せよ」という趣旨で審理を高裁に差し戻した。
これに関連し、李首相は「2012年に大法院が審理を差し戻した際、新日鉄住金の責任者の一人が、賠償支払いに応じる考えを示したことが報じられた」とした上で「現在、そうなっていないのが残念だ」と述べた。
李首相は、安倍首相が経済報復に関連し「韓国が対北朝鮮制裁に違反した」と主張していることについて「安倍首相がどのような意図と根拠でそのような発言をしたのか、韓国政府レベルで抗議を兼ねて質問した。返答はまだ来ていない」と述べた。その上で「われわれが長い間維持してきた安全保障の秩序を揺るがしかねない危険な発言で、憂慮する。安倍首相の発言は事実に合っておらず、極めて危険な要素を含んでいる」と強調した。
ソン・ドクホ記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com