500人の通信使に100万両を投じた江戸幕府

2018/07/08 07:01

【新刊】ソン・スンチョル著『朝鮮通信使の道の上で』(歴史人社)

 「ウシ・ブタ・ニワトリ・キジ・カモ…。おおむね鳥の肉を好む。スイカ・カキ・ナシ・ミカン・ブドウ…。水分が多い果実を特に好む。古酒と焼酎を好む」

 1748年、対馬島主は「朝鮮人が好む食べ物」を記し、朝鮮通信使が通過する日本の各地域に通知した。通信使一行の接待に万全を期そうとする努力だった。江戸幕府は、500人に上る通信使一行の寝所と食事を用意するのに、年間予算に近い100万両を投じた。朝鮮王朝は、..

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