韓国・釜山地方警察庁の広域捜査隊は9日、交通事故を装いライバル会社の社員を殺害しようとしたとして、レッカー車の運転手、A容疑者(31)を殺人未遂、詐欺、証拠隠滅の容疑で逮捕した。また、A容疑者が故意に事故を起こしたことを知りながら、保険会社への保険金虚偽請求に加担したレッカー業者の経営者や社員など4人を立件した。
A容疑者は昨年1月5日午後3時ごろ、釜山市江西区にある工業団地の交通事故現場付近で..
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韓国・釜山地方警察庁の広域捜査隊は9日、交通事故を装いライバル会社の社員を殺害しようとしたとして、レッカー車の運転手、A容疑者(31)を殺人未遂、詐欺、証拠隠滅の容疑で逮捕した。また、A容疑者が故意に事故を起こしたことを知りながら、保険会社への保険金虚偽請求に加担したレッカー業者の経営者や社員など4人を立件した。
A容疑者は昨年1月5日午後3時ごろ、釜山市江西区にある工業団地の交通事故現場付近で、ライバル社のレッカー車運転手Bさん(42)を車ではねた。A容疑者が先に到着して車のけん引作業をしていたところ、少し遅れて着いたBさんとの間でいさかいが起きたことが原因だった。
BさんはA容疑者に「ついてこい」と言い、自身のレッカー車で500メートルほど離れた場所へ向かった。A容疑者は自分の車で追いかけ、車から降りてくるBさんにそのままぶつかった。普段から仲が悪かったBさんを殺害するつもりだったという。Bさんはろっ骨やけい骨を骨折し、肝臓などの臓器を損傷する全治6週間のけがを負ったが、一命は取り留めた。
殺害に失敗すると、A容疑者は警察と保険会社に「運転中にハンドル操作を誤り、人身事故を起こした」と告げて保険金1億6900万ウォン(約1500万円)の支給決定を受けた。だが、事故は故意によるものだったといううわさが広がったことから、警察は今年5月に再び捜査し、A容疑者から自白を引き出した。
釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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