中年になった日本の引きこもり、「家庭内ヤクザ」に

2016/05/26 10:28

▲今月15日午前、東京近郊の小都市で、18年間自分の部屋に引きこもっていたAさん(41)を、精神科病院に入院させるための業務が行われた。押川剛さん(48)が率いる移送スタッフたちは、パンツ1枚で家にいたAさんに近付いた。Aさんが刃物を振り回す事態に備え、スタッフたちは首に厚いプロテクターを巻いていた(写真左)。その後、服を着せてストレッチャーに乗せたAさんをスタッフたちが民間の救急車に乗せた。警察官もその様子を見守っていた(写真右)。写真=金秀恵(キム・スヘ)特派員

 東京近郊の小都市に住むAさん(41)は、23歳のときから自分の部屋に引きこもり、18年もの間、自宅の外には足跡すら残さず、40代に突入していた。3坪(約10平方メートル)の部屋で、70キロほどのバーベルを用いて筋力を鍛える一方、家の中のあちこちにマジックで「低能者」と落書きしていた。また、携帯電話を使ってインターネット通販をし、同じ物を大量に購入した。70代の両親には「俺がこうなったのはあんたた..

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