12年前の大邱地下鉄放火事件の教訓を生かした新幹線

2015/07/02 08:14

いかにして火災の延焼を食い止めたか 大邱地下鉄放火事件後、国交省が火災対策を見直し 天井やシートなどに難燃性素材を用い、各車両に消火器を2台設置 危険物の持ち込みめぐり課題も

 先月30日午前11時30分ごろ、東海道新幹線「のぞみ225号」の1号車で、林崎春生容疑者(71)が10リットルのポリタンクをリュックサックから取り出した。そしてポリタンクに入っていたガソリンを自分の体にかけたり、周囲にまいたりし、ライターで火を付けた。1号車の乗客たちは「火事だ!」と叫び、2号車に向かって逃げ、トイレに遭った非常ベルを押した。運転士が直ちに手動で列車を止め、乗務員たちが1号車に駆..

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