【コラム】日本を愛したボーゲル教授の対日歴史批判

2015/05/09 09:09

 日本で2年過ごした米国ハーバード大学のエズラ・ボーゲル教授は1979年、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を執筆した。何であれ、「ナンバーワン」といえば無条件に米国という神話にヒビが入り始めた時期に出た本だ。日の出の勢いで米国経済の牙城を崩した日本経済に対する感嘆が、各ページにあふれていた。

 当時、ボーゲル教授の目に映った日本は「奇跡の国」だった。子どもはよく学び、大人はよく働いた。高校進学率は9..

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