【コラム】「『慰安所』前に日本兵が順番待ちで並んでいた」

2015/03/13 11:19

「日本軍を憎んだが、弾圧がどんなものか知っていたので逆らわなかった」 「韓国人は日本統治への抵抗をやめなかった。そうしたケースはあまりなかった」

 大学生だったリー・クアンユー(李光耀)氏は寄宿舎にいたとき、爆発音で目を覚ました。1941年12月8日の未明。英国植民地のシンガポールに日本軍が攻め込んできたのだ。

 3日後、彼は街で初めて日本兵を見た。小柄な体格で長い銃剣が付いた小銃を持つ姿は見慣れぬものだった。軍帽の後ろに白い布が付いているのも特異だった。ジャングルで戦って風呂にも入れなかったのか、異臭を放っていた。

 日本軍は数の上では劣勢だ..

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