「北朝鮮は20年以内に崩壊する可能性が高く、韓国はドイツ式の吸収統一に備えるべき」との分析が、中国の外交専門家から示された。
中国の国際政治学者・楚樹竜教授(清華大)は11日、ソウル市内での講演会と本紙インタビューを通じ「北朝鮮政権が開放を拒否し、大量破壊兵器を重視する現在の状況が変化しなければ、今後20年以内に北朝鮮は崩壊するだろう。この場合、(北朝鮮が韓国に吸収される)ドイツ式の統一となる可..
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「北朝鮮は20年以内に崩壊する可能性が高く、韓国はドイツ式の吸収統一に備えるべき」との分析が、中国の外交専門家から示された。
中国の国際政治学者・楚樹竜教授(清華大)は11日、ソウル市内での講演会と本紙インタビューを通じ「北朝鮮政権が開放を拒否し、大量破壊兵器を重視する現在の状況が変化しなければ、今後20年以内に北朝鮮は崩壊するだろう。この場合、(北朝鮮が韓国に吸収される)ドイツ式の統一となる可能性がある」と述べた。
楚教授はこの日、NEAR財団創立7周年記念講演会および本紙とのインタビューで「韓国が確実に発展と繁栄を続けているため、最終的に北朝鮮は韓国に経済的・社会的に統一されるだろう」として上記のように述べた。楚教授はさらに「中国は韓半島(朝鮮半島)の統一が中国にとって問題にはならないということを数千年の経験を通じて知っている。中国は韓国中心の統一に反対しないだろう」との見方を示した。楚教授は中国国内で対北強硬論を唱える代表的な知韓派学者で、中国政府に対して外交政策の助言を行っている。
楚教授は、北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記の執権後に直面している経済危機を克服するために、4回目の核実験を強行する可能性が高いとの見方を示した。楚教授は「経済が一向に改善しないため、金正恩氏が近く4回目の核実験に踏み切り北朝鮮住民にリーダーシップを示す可能性が高い。だがそうなれば中国は機械類の輸出停止、食料・エネルギー供給の全面停止などこれまでとはレベルの異なる強力な制裁を加えるだろう」と指摘した。
一方、日本が拉致被害者の全面的な再調査を条件に北朝鮮に対する経済制裁の一部解除を決めたことについて、楚教授は「中国政府の北朝鮮政策の基調は以前より強硬になっており、特に影響を与えることはないだろう」との見方を示した。
楚教授は中国での金正恩氏に対する見方について「インターネットには金正恩氏を『金三胖(金家の3番目のデブ)』とあざける書き込みがあふれ、ほぼ全ての中国メディアが金正恩氏を批判している」として「中国の意見を尊重しない北朝鮮をこれ以上優遇する必要はない、という世論が中国国内では支配的」と述べた。
宣政敏(ソン・ジョンミン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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