▲イラスト=UTOIMAGE ▲イラスト=UTOIMAGE

 インドのホテルに宿泊した観光客が、絵画のようなオーシャンビューが楽しめる客室を予約したにもかかわらず、「海の景色」の壁紙を貼った部屋に宿泊させられたというエピソードを公開し、話題になっている。

 インド紙「フリー・プレス・ジャーナル」が25日、報じた。それによると、先ごろ旅行関連SNS(交流サイト)に、男性がホテルの室内を見回る様子を収めた動画が動画された。

 動画を見ると、部屋の窓の外には爽やかな海が広がっているように見えるが、これは本物の海ではなく海の風景に見せかけた壁紙だった。

 このことに気づいた男性は、ホテルのスタッフに対し、スマートフォンで予約する際に確認した部屋の写真を見せ「窓から海が見える部屋ではないのか」と尋ねた。

 これに対し、ホテルのスタッフは「予約サイトに載っている部屋の写真とほぼ同じだ」と答え、だましたわけではないと説明を続けた。スタッフもやや戸惑ったような笑みを浮かべながらも「予約サイトの説明と同じ部屋だ」と主張した。

 この動画には4万件以上のコメントが付き、ホテル側の詐欺めいた手法に怒りをあらわにした。

 コメント欄には「観光客側も(本物の紙幣ではなく)紙幣の写真で料金を支払ってもいいのではないか」という皮肉や「宿泊施設にはこんな釣り広告がよくある。エジプトでピラミッドが見えると宣伝しているホテルに行ったら、壁に絵が描いてあるだけだった」と同じような経験談が書きこまれた。

 昨年イタリアを旅行したアルゼンチンの女性も同様の経験をしたという。この女性は民泊予約サービスのサイトで、バルコニーから見える幻想的な海の眺めに魅力を感じて高額の部屋を予約したが、実際には窓から見える海は、宿泊施設の前にある建物の壁に貼られた巨大な写真だった。この女性もホテル側に強く抗議したが、ホテル側は「ネットに掲載されている写真と全く同じだ」と主張するだけだったという。

キム・ジャア記者

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