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570万ドルで取り引きされた「オオカミの末裔」 世界で最も高い犬の正体とは

世界で最も珍しい犬として知られる「ウルフドック(狼犬)」が570万ドル(約8億4600万円)で取り引きされた。ユーロニュース、ニューヨーク・ポストなどが20日に報じた。

報道によると、先月インド南部カルナータカ州ベンガルール出身の有名なドッグブリーダー、サティシュさん(51)は、570万ドルでオオカミにそっくりな生後8カ月の子犬を買い付けた。
カタボム・オカミと名付けられたこの犬の品種はウルフドッグで、オオカミとコーカシアン・シェパードの交配種だ。この品種はこれまでに一度も売買されたことがなかったという。
米国で生まれたこのウルフドッグは現在、生後8カ月だが、既に身長が76センチ、体重が74キログラムを超えている。
ウルフドッグを買い付けたサティシュさんは、既に150種類以上の品種を育ててきたという。「犬が好きなだけではなく、ユニークな犬を育ててインドに紹介するのが好きなので、ウルフドッグをインドに連れてくるために進んでお金を使った」と話した。
サティシュさんはさまざまなイベント会場にウルフドッグを連れていったことから、このウルフドッグはインドで非常に有名になった。サティシュさんが映画の試写会に出席し、レッドカーペットをウルフドッグと一緒に歩く動画はネットで300万回以上再生された。
サティシュさんは10年前に犬のブリーダーの仕事を辞めたが、現在はこのウルグドッグを人々に見せることで収入を得ているという。
実際に人々は、この珍しい犬を見るために巨額のお金を払う。イベントに呼ぶ場合の費用は30分当たり2800ドル(約41万5000円)、5時間で1万1700ドル(約173万6000円)ほどだ。
サティシュさんはウルフドッグの他にもチャウチャウ犬を飼っている。チャウチャウは中国固有の犬種で、「ライオンドッグ(獅子犬)」という愛称を持つ。サティシュさんは昨年、このチャウチャウを325万ドルで購入した。
サティシュさんは「珍しいのでお金を出した。さらに、人々がいつも私の犬たちを見たがるので、十分にお金を稼いだ。みな犬たちの写真を撮ったり、犬たちと自撮りをしたりする。映画上映の際には俳優よりも多くの注目を集める。私たちは観客を引き付ける才能があるんだ」と話した。
犬たちは広さ2万8000平方メートルの広大な農場で過ごしている。サティシュさんは「犬たちが走り回れる十分なスペースがあり、犬のお世話をする人は6人もいる」として、盗難やその他のリスクに備えて飼育場に高さ3メートルの壁と監視カメラを設置するなど、厳重なセキュリティー対策を施していると説明した。
キム・ジャア記者