中国の建設現場で、建設会社側が作業員たちを驚きの方法で処罰する動画がネット上で拡散され、論議を呼んでいる。

　中国国営の中国中央テレビ（CCTV）などが13日に報じたところによると、最近中国のSNS（交流サイト）などで、作業服姿の3人がロープで宙吊りになっている動画が拡散された。

　動画は今月9日、中国・四川省の建設現場を通り過ぎた市民が撮影し、投稿したものだという。

　公開された動画を見ると、ヘルメットをかぶって作業服を着た作業員3人がロープにぶらさがった状態で揺れている。作業員たちは恥ずかしそうにうなだれている。年齢はそれぞれ55歳、46歳、48歳だという。

　動画が拡散されて波紋を呼ぶと、現地当局が調査に乗り出したが、建設会社側はこの作業員3人が安全ベルトを着用しなかったという理由でこのような措置を取ったという。

　建設会社側は、安全ベルト体験エリアで警告教育を施したものだとして、安全意識を高めて安全に作業するための措置だったと主張した。

　しかし現地当局は「労働者の感情も考慮すべきだ」として建設会社と教育方式の改善について協議する方針を示した。

キム・ミョンイル記者