▲イラスト=UTOIMAGE

 オーストラリア南東部の海岸がまるで洗剤を入れたように真っ白な泡で覆われた。オーストラリアABC放送などの外信が13日に報道した。

 報道によると、このほどクイーンズランド州南東部からニューサウスウェールズ州北部に至る海岸地域に巨大な海の泡が形成されたとのことだ。交流サイト(SNS)の複数のアカウントに掲載されている動画を見ると、大量の白い泡が波に乗って揺れる様子や、人々が泡の中で泳ぎながら遊ぶ様子などが映っている。

 この泡の正体は、先日オーストラリアを襲った熱帯性低気圧サイクロン「アルフレッド」が作り出したものだ。2週間にわたり海岸に沿って移動したサイクロンが海水をかき混ぜ、水中の塩分・タンパク質・脂肪・腐敗した鳥類の死骸などさまざまな有機物が入り混じって「Sea Foam(海の泡)」になったという。一般的に有機物が多くなると海水の粘度が上がるが、この状態で激しい波が立つと空気が水中に閉じ込められ、泡が立ちやすくなるとのことだ。

 海の泡はオーストラリアだけでなく、米国やスペインなどでもよく見られる。海洋生態循環により自然生成・消滅するため、ほとんど人体には無害だ。ただし、最近の環境汚染によって重金属やマイクロプラスチックのような有害物質が含まれていることがあるので、できるだけ接触を避けた方がいいとのことだ。

ムン・ジヨン記者

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