▲千大燁(チョン・デヨプ)裁判所行政処処長。写真=NEWSIS ▲千大燁(チョン・デヨプ)裁判所行政処処長。写真=NEWSIS

 韓国与党・国民の力所属の洪準杓(ホン・ジュンピョ)大邱市長が13日、「裁判所行政処長が裁判官の裁判を批判し、検察を捜査指揮する前代未聞の奇怪な事件が起きている」と主張した。

 これは、洪準杓市長が同日、交流サイト(SNS)フェイスブックの自身のアカウントに「裁判所行政処長があんなことを言うなんて、検察総長(検事総長)のことをどれだけ見下していることか」と書いた上で指摘したものだ。

 さらに、「裁判の独立をも侵害するあんなことを言うなんて、同じ裁判官のことをどれだけ見下していることか」「裁判所行政処長の指揮により、大検察庁(最高検察庁)が迅速に動くというのも、コメディーもいいところだ。検察を法務部(省に相当)傘下から大法院(最高裁)傘下機関に移管しなければ」と述べた。

 その上で「裁判所行政処長は裁判所の司法行政を監督するポストであって、裁判官の裁判を監督するポストではないはずなのに、本当にあきれたことが相次いで起きている」「捜査システムが崩壊しているから、今では司法システムまで崩壊してしまっている」と書いた。

 洪準杓市長のこうした投稿は、千大燁(チョン・デヨプ)裁判所行政処処長・大法官(最高裁裁判官)が12日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領勾留取り消し決定に関して、「検察の即時抗告提起が必要だ」という趣旨で発言したことを批判したものだと受け止められている。

 千大燁処長はこの前日、国会法制司法委員会の懸案質疑に出席し「裁判所の見解通り、(検察が)即時抗告を通じて上級審の判断を受けることが必要だ」と述べていた。

クォン・アヒョン記者

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