【TV朝鮮】(アンカー)

 郭種根(クァク・チョングン)前特殊戦司令官が知人に電話をかけたのは、財政的な援助を求めるためだったとみられます。「内乱罪に結び付ける」という話まで聞いたとあって、弁護士の選任から子どもの支援問題に至るまで、備えなければならないと考えたようですが、実際に電話で「自分は何一つ持っていない」とも打ち明けました。続いてはユン・ドンビン記者の独自リポートです。

 (記者リポート)

 郭種根・前司令官は戒厳解除の翌日(昨年12月5日)、知人との電話で、自らの経済的苦境を打ち明けつつ支援を頼みました。

 (郭種根/前特殊戦司令官)

「ちょっと話をするのも気が引けるんだが…私は正直言って、〇〇、私は今、何一つ持っていない。後で大変になったらちょっと助けてくれ」

 自分は命令に従っている部下たちとは立場が違って苦しい、としつつ、今後の捜査を意識したかのように、子どもたちの将来についての心配もしました。

 (郭種根/前特殊戦司令官)

「私は今、子どもたち、息子・娘をどうやって食べさせ、育てていくか、それも心配だ。済まない。私は恥知らずだ」

 弁護士を探しているとしつつ、この先大変らしいとも言いました。

 (郭種根/前特殊戦司令官)

 「この先、ちょっと大変といえば大変なようだが…私は、弁護士は高校の同期や後輩を通して、ちょっとやってくれと伝えた」

 電話の5日後、国会に出席した郭・前司令官は、昼食後に待機室を訪れた民主党関係者から弁護士の紹介提案を受けたといわれています。

 当時民主党は、弁護士支援を通した懐柔疑惑を提起した与党に対して「真っ赤なうそ」だと反論しましたが、郭・前司令官は「夫勝粲(プ・スンチャン)議員の紹介で弁護人1人と会ったが、選任はしなかった」と、紹介を受けた事実を認めました。

 郭・前司令官の同期生の一人は「ローンの利息をはじめとする財政的圧迫が大きかったことは確かだ」とし「弁護士の紹介提案も、郭・前司令官にとっては違う意味があっただろう」と語りました。

 なお現在、郭・前司令官の事件弁護は、キム・ヒョンテ707特任団長の弁護人が支援しています。TV朝鮮、ユン・ドンビンがお伝えしました。

(2025年3月5日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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