【TV朝鮮】(アンカー)

 ここからは、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が戒厳当時「国会議員を引っ張り出せ」と言った、という特殊戦司令官の暴露に関する私どものスクープに続きます。郭種根(クァク・チョングン)前司令官のこの暴露は、戒厳直後に韓国国民が当該事態を判断する一つの端緒になり、憲法裁判所における弾劾審判の中心的な争点でもあります。TV朝鮮は、戒厳が解除された翌日の夜、郭・前司令官が知人に複雑な心境を打ち明ける電話の肉声を入手しました。進歩(革新)系最大野党「共に民主党」議員のユーチューブのチャンネルに出演する前日の夜のことで、ある人物が自分を内乱罪に結び付けるつもりだと言った、という表現が登場します。まずは、ホン・ヨンジュ記者の独自リポートです。

 (記者リポート)

 (郭種根/陸軍特殊戦司令官〈昨年12月・肩書は当時〉)

 「(国防部〈省に相当〉の金竜顕〈キム・ヨンヒョン〉)前長官から、国会議事堂内にいる“人員”らを、“〇〇”らを外に、こうやってちょっと抜け出させろ、指示を…」

 (朴善源〈パク・ソンウォン〉/共に民主党議員)

 「議員らを引っ張り出せ」

 (金炳周〈キム・ビョンジュ〉/共に民主党議員)

 「国会議員らをですね」

 (郭種根/陸軍特殊戦司令官〈肩書は当時〉)

 「はい」

 郭種根・前特殊戦司令官が民主党の金炳周議員のユーチューブに出演して最初の暴露をする前夜、昨年12月5日の午後7時半ごろ、知人に電話をかけた郭・前司令官は「ある人物が自分に『良心宣言』を要求した」と打ち明けました。

 (郭種根/前陸軍特殊戦司令官)

 「私は本当に、言うべきことがすごく多いんだが…ある人物は私に良心宣言をしろというんだが、私はどうするか。助かりたいなら私に良心宣言しろというが…」

 命令に懸かっているいる軍人が何の良心宣言か、という知人に対し、郭・前司令官は、事情を全部知っていながら自分を「内乱罪」に結び付けようとしている、と言いました。

 (郭種根/前陸軍特殊戦司令官)

 「いずれにしても、全員が全て事情は知ってるのに、それでも何か、内乱罪に結び付けると言ってる」「裏事情は多いが、今は誰も私の話を聞かない…」

 郭・前司令官と電話をした知人は、「良心宣言を要求した主体」について、電話の流れから見て「(保守系与党の)国民の力の側ではないんじゃないか」と言いました。

 郭・前司令官は「部下たちを保護するために野党のインタビューに応じた」という立場ですが、ユーチューブ出演当日の午前に一緒に事前会議をしたキム・ヒョンテ707特任団長は、国会に出席して、民主党の人物による懐柔の可能性に言及したことがあります。TV朝鮮、ホン・ヨンジュがお伝えしました。

(2025年3月5日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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