▲ソウル市中区ハナ銀行の偽造・変造対応センターで、職員が5万ウォン札を整理する様子。/写真=NEWSIS DB ▲ソウル市中区ハナ銀行の偽造・変造対応センターで、職員が5万ウォン札を整理する様子。/写真=NEWSIS DB

 【NEWSIS】韓国人が考える「お金持ち」の資産額は平均33億ウォン(約3億3700万円)であることが分かった。これは、約5年前に比べると10億ウォンほど高い額だ。

 こうした回答は、世論調査会社の韓国ギャラップが先月25日から27日まで、韓国全国満18歳以上の1000人を対象に「何億ウォンくらいの資産保有者ならお金持ちだと言えると思うか」と質問して得られたものだ。

 同社では「2014年に25億ウォン、2019年に24億ウォンだったのと比べると、この5年間で大幅に増えた」と話している。

 回答を金額別に見ると、「10億ウォン」が23%で最も多かった。次いで「20億ウォン」「30億ウォン」「50億ウォン」(各14%)、「100億ウォン」(12%)、「5億ウォン」(5%)の順だった。

 全体の金額を区間別に見ると、「10億ウォン未満」が8%、「10-19億ウォン」が25%、「20-29億ウォン」が15%、「30-49億ウォン」が15%、「50-99億ウォン」が14%、「100億ウォン以上」が14%だった。10%は回答を保留した。

 1993年に実施された同社の調査では、75%がお金持ちの資産額として「10億ウォン」か、あるいはそれより少ない金額を回答していた。当時の平均金額は約13億ウォンだった。「10億ウォン」という回答は2019年に40%、2025年には31%だった。同社は「今も昔も普通の人々にとって『10億ウォン』は簡単には手にできない大金だが、今は『お金持ち』とは距離感があると言えるだろう」と分析した。

 お金持ちと言える資産額の平均は、回答者の属性別に見ると、ソウル市居住者が平均44億ウォン、(仁川市・京畿道34億ウォン、非首都圏20億ウォン台)、40代が39億ウォン(20代22億ウォン)、主観的生活水準の上層・中上層が41億ウォン(中下層24億ウォン)などだった。

 同社では「5年前もソウル市(32億ウォン)の方が他地域より高かったが、当時の年齢別・生活水準別の差は今より少なかった」「これは新型コロナウイルス大流行の前後で首都圏と非首都圏の住宅価格が二極化したり、国内外の株式投資など金融資産の格差が拡大したりしたのに伴う結果だと推定される」と話している。

 今回の調査は、無作為に抽出された無線電話の仮想番号に電話調査員が電話をかけ、インタビューする方式で行われた。回答率は14.5%だった。(詳細は中央選挙世論調査審議委員会のホームページ参照)

チェ・ヒジョン記者

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