韓国大手インターネット・ショッピング・サイト(ECサイト)「クーパン(coupang)」の生鮮食品返品方針を悪用し、4カ月間にわたり虚偽の返品で3185万6030ウォン(約330万円)を詐取した20代の女に有罪判決が言い渡された。法曹関係者が3日に明らかにした。

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 関係者によると、ソウル中央地裁刑事第10単独(裁判長:柳京辰〈リュ・ギョンジン〉判事)は詐欺罪で起訴された20代のA被告に懲役8月(執行猶予2年)の有罪判決を言い渡したとのことだ。また、同地裁は120 時間の社会奉仕も命じた。

 A被告は2023年11月30日から昨年4月1日まで生鮮食品配達サービス「クーパン・ロケット・フレッシュ」で食品を注文した後、虚偽の返品を申し込んで払戻金を受け取るという手法により3185万6030ウォンを詐取したとして起訴された。生鮮・冷凍・冷蔵食品を品質あるいは配送上の問題で返品する場合、顧客の便宜を図って商品を回収せずに顧客に届いた食品を自主廃棄するよう要請した上で払い戻しするクーパンの返品方針を悪用したものだ。

 具体的には、A被告が他の人々に「通常価格より安い割引価格でクーパンに商品を注文してあげる」と提案し、金銭を受け取って商品を注文した後、虚偽の理由で返品を申し込むというものだ。A被告が注文した製品は牛乳・チーズスティック・バター・野菜・果物・アイスクリームなどさまざまで、品質に全く問題がなかったことが分かった。A被告はこのようにして約4カ月間・1683回にわたって商品を注文し、虚偽の返品申し込みで払戻金を受け取っていた。

 同地裁は判決理由について「被告人は被害を受けた企業に対して1000万ウォンを供託して被害回復に努めたが、依然として相当な損害が回収できていない。手口が計画的で悪質だ」と説明している。

イ・ヘジン記者

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