▲イラスト=UTOIMAGE ▲イラスト=UTOIMAGE

 中国・四川省内江市で、少年がマンホールの中に爆竹を投げ入れて大規模な爆発事故が発生していたことが分かった。この事故で人的被害はなかったが、道路が激しく破損し、車が転覆するなど莫大な財産被害が発生した。

 星島日報などによると、事故は先月30日、内江市資中県の中国鉄道の駐車場で発生。現地の監視カメラの映像には、10歳くらいとみられる少年が駐車場の車の間を通り抜け、マンホールの穴に爆竹を投げ入れて逃走する様子が映っている。爆竹が投げ入れられた数秒後、地面から真っ赤な火花が上がり、大きな爆発音と共に土が数メートルの高さまで噴き上がる。爆発によって地面には大きな穴が開き、周囲の車が宙に舞い上がった。リンカーン車1台はひっくり返ったまま吹き飛び、他にも複数の車の窓ガラスが割れ、車体は土や破片に覆われた。

 リンカーン、レクサス、ランドローバー、アウディなどの高級車を含め、少なくとも8台の車が被害を受けた。一部メディアは、今回の事故による被害額を500万元(約1億500万円)と推算している。事故当時、現場にいた女性は「車から降りて何秒かしたところで爆発が起きた。私も吹き飛ばされるところだった」「何が起きたのか分からず、とにかく走って逃げた」と証言した。

 専門家らは、下水管と浄化槽に蓄積したメタンガスが爆発の原因だと説明した。マンホールが長期間密閉されていると、メタンガスが蓄積し、これに引火すると激しい爆発を引き起こすというわけだ。中国では旧正月の前後に同様の事故が相次いだ。先月27日には重慶で、少女が下水溝に爆竹を投げ入れたところ爆発が起き、先月21日にも同じ地域で少年がマンホールに爆竹を投げ入れてけがを負った。

イ・ヘジン記者

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