▲写真=UTOIMAGE

 ウクライナ軍が捕虜にした北朝鮮兵が、韓国語の恋愛映画を見せてほしいと要請していたことが分かった。

 米政府系放送「ラジオ自由アジア(RFA)」が22日、明らかにした。それによると、ウクライナ軍第95空輸旅団はテレグラムを通じ、北朝鮮兵を生け捕りにした際の様子と、その後の生活の様子について伝えた。

 「グランドファザー」と呼ばれる空輸部隊員は、戦闘後にドローンを通じ、負傷して倒れている北朝鮮兵を発見したと明らかにした。この隊員は「当初、倒れている兵士がウクライナ兵だと思ったが、容姿や服装がウクライナ兵とは異なっており、ロシア語、英語、ウクライナ語で呼び掛けても反応がなかった」と当時を振り返った。当時この兵士は手りゅう弾とナイフのような武器を所持しており、食糧としてソーセージを持っていたという。

 ウクライナの隊員が北朝鮮兵を捕らえて車に連れていこうとすると、北朝鮮兵は強く抵抗したという。隊員は「北朝鮮兵を道路の方に連れていこうとしたところ、北朝鮮兵は突然、柱に頭を強くぶつけた。しかしその兵士は負傷した後もうつ伏せにはならずに仰向けに倒れた」「我々をおびき寄せるための行動だったようだ。恐らく我々の武器を奪って何かしようとしていたのではないか」と話した。

 生け捕りになった北朝鮮兵は、ウクライナ軍から医療と食料の支援を受けたという。また、北朝鮮兵は捕虜として過ごしている際、恋愛映画を見せてほしいと頼み、「ウクライナ語が分からないから韓国語の映画に変えてくれ」と要求していたことが分かった。

 RFAは、ウクライナの特殊作戦部隊が北朝鮮兵の身元を確認する作業を進めていると報じた。

 ウクライナはこれより前、ロシアのクルスク地域で北朝鮮兵2人を生け捕りにし、それぞれの顔を公開した。生け捕りになった北朝鮮兵は20歳の小銃手と26歳の狙撃手だ。2人は現在、キーウのウクライナ保安局(SBU)に拘禁されている。2人とも負傷しており、現在は医療支援を受けている。

チェ・ヘスン記者

ホーム TOP