【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は１５日、独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処（公捜処）」に拘束された後に自身のフェイスブックで公開した文章で「戒厳（非常戒厳宣言）は国の危機を克服するための大統領の権限行使」であり「犯罪ではない」と主張した。

　尹大統領は、先月３日の「非常戒厳」宣言は内乱であるとして国会で弾劾訴追され、準備や実行に関与した当時の国防部長官と軍関係者が逮捕されたとして「実にあきれたこと」と記した。

　また、宣言は「戒厳の形式を借りた国民への訴え」だったとし、そのために小規模な兵力動員を計画したと説明した。

　最大野党「共に民主党」が弾劾訴追の理由から内乱罪を外したことについては「内乱だとして弾劾訴追をしておきながら、裁判になると内乱を除外するのは詐欺弾劾、詐欺訴追」と強調した。

　続いて「近ごろ多くの国民や若者たちがわが国の危機的状況を認識し、主権者として権利と責任の意識を持つようになったのを見ていると、国民たちに国の危機状況を知らせ、訴えてよかったと思う」とつづった。

　文章が掲載されたアカウントには、直筆原稿の写真と共に尹大統領が約９０００字の文章を今年初めに自ら作成したという説明が添えられた。