経済総合
24年の失業率2.8%に悪化 就業者数増加幅も前年比半減=韓国
【世宗聯合ニュース】韓国の統計庁が15日に発表した雇用動向によると、2024年の失業率は2.8%で、前年に比べ0.1ポイント悪化した。失業者数は前年比3万6000人(4.6%)増の82万3000人だった。就業者数は2857万6000人で、前年比15万9000人(0.6%)の増加にとどまった。
年間の就業者増加数は19年の30万1000人から新型コロナウイルスの流行が拡大した20年に21万8000人に減少したが、21年には36万9000人と増加に転じた。22年は81万6000人増加し、増加幅は2000年(88万2000人)以来22年ぶりの高水準となったが、23年の32万7000人に続いて24年は15万人台と半減し、2年連続で増加幅が鈍化した。
業種別では建設業の就業者数が4万9000人減少し、13年に統計を取り始めて以降最大の減少幅を記録。卸・小売業(6万1000人減)、製造業(6000人減)なども減少した。一方、保健・社会福祉サービス業(8万3000人増)は増加した。
年代別にみると、60歳以上は26万6000人増えたが、20代は12万4000人減った。
15歳以上の就業率は62.7%で、前年比0.1ポイント上昇。1963年に統計を取り始めて以来最高となった。経済協力開発機構(OECD)との比較基準となる15~64歳の就業率も69.5%と過去最高を記録した。
昨年12月の失業率は3.8%で、前年同月比0.5ポイント悪化した。就業者数は5万2000人(0.2%)減の2804万1000人で、コロナ禍だった21年2月(47万3000人減)以来3年10カ月ぶりに減少に転じた。
統計庁は「建設業、製造業、卸・小売業などで就業者の減少幅が拡大し、就業者が全般的に減少に転じた」と説明した。