▲2024年12月26日、仁川市弥鄒忽区のアイン病院で、新生児の世話をする看護師。韓国統計庁は同日、2024年10月の出生数が2万1398人で、前年同月比で13.4%増えたと発表した。これは2010年11月以来、約14年ぶりの大幅な増加だ。写真=news 1

 結婚・出産に対する認識の改善と共に、婚姻届を提出せずに子どもを産む「非婚出産」に対しても肯定的な認識が広がっている。このような現象は、年齢層が低いほど顕著に現れている。

 韓国統計庁が昨年12月26日に発表した社会調査の結果によると、「結婚していなくても子どもを持つことはできる」という認識は2024年に37.2%で、2022年(34.7%)より2.5ポイント増えたという。2008年の初回調査時(21.5%)に比べると1.7倍に増えている。男女別でみると、「結婚していなくても子どもを持つことはできる」という男性は39.1%、女性は35.3%だった。

 非婚出産に対する肯定的な認識は年齢層が低くなるほど高かった。10代が44.2%で最も高く、次いで20代(42.8%)、30代(42.1%)、40代(40.9%)、50代(35.8%)、60歳以上(29.2%)の順だった。

 特に20代女性を中心に、非婚出産に対する肯定的な認識が大幅に増えている。2014年は20代女性が「結婚していなくても子どもを持つことはできる」という割合は26.4%だったが、2024年は16ポイント増の42.4%に達した。30代女性も同じ10年間でこの割合が15.1ポイント増の40.7%になった。

 一方、20代男性は同期間、「結婚していなくても子どもを持つことはできる」という割合が34.1%から43.1%へと9ポイントの増加にとどまった。30代男性も35%から43.3%へと8.3ポイント増えたが、同年代の女性に比べて増加幅が小さかった。

 女性会社員のキムさん(29)は「非婚出産に反対はしないが、だからといって勧めるのも好ましくないと思う」「自発的な非婚出産の場合、子どもに対して責任をしっかりと取ることができるなら、違う形の家族を選択したことを非難することはできないだろう」と語った。「さゆり」という名前で韓国で活動している日本人タレントの藤田小百合さんは2020年に日本のある精子バンクから精子の提供を受けて選択的シングルマザーになり、話題を集めた。

 統計庁によると、2023年基準で韓国の婚外子の出生数は1万900人で、出生数全体の4.7%前後だ。婚外子の割合が60%に達するフランスなどと比べると、韓国は世界的に低い水準を保っている。

キム・ヒレ記者

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