【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾審判を行う憲法裁判所は23日、尹大統領が審判に関する書類を受け取っていないが、正常に送達されたと見なし裁判手続きを続けることを決めたと明らかにした。

 憲法裁のチョン・ジェヒョン副広報官は同日の記者会見で、「送達の効力は大法院(最高裁)判例に基づき、訴訟書類が送達される場所に到達した際に発生するため、書類を実際に受け取らなかったとしても送達の効力は発生する」と述べた。

 憲法裁は19日、ソウル・漢南洞の大統領公邸に弾劾審判に関する通知や答弁要求書などを郵便で送った。書類は20日に公邸に届いたが、大統領警護処が受け取りを拒否し、憲法裁は書類が公邸に到着した時点で尹大統領に送達されたと見なした。

 憲法裁が尹大統領に求めた答弁の期限は「送達日から7日以内」のため、尹大統領は27日までに答弁書を提出しなければならない。ただ、義務ではない。

 尹大統領は代理人の選任届も提出しないなど審判の手続きに応じておらず、期限までに書類を提出するかは未知数だ。

 憲法裁は弾劾審判に向けた最初の弁論準備手続きを27日に行う。

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