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石油・天然ガス埋蔵の可能性 南東沖で試掘開始=韓国
【世宗聯合ニュース】韓国南東部の深海にあるとされる石油・天然ガスの開発事業に向けた初の試掘作業が始まった。
韓国石油公社は20日、南東部の慶尚北道浦項市沖から約40キロ離れた区域で試掘作業に突入したと発表した。
業界関係者によると、試掘作業が行われる海域は北緯35度52分57秒、東経130度00分37秒。最も近い海岸である同市九竜浦から東南に約42キロ離れている。作業に用いられる掘削船「ウエストカペラ」はドリルで海底を掘り進め試料を採取する。
作業は約40~50日行われる予定だ。作業終了後は確保したデータを分析し、来年上半期中に結果を公式発表する計画だ。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は6月に記者会見を開き、同海域に大量の石油と天然ガスが埋蔵されている可能性が高いと発表した。しかし、今月14日の弾劾訴追案可決に伴い、尹大統領の職務が停止された状態で同事業が開始されることとなった。
政府と石油公社は成功確率が20%であることを踏まえ、今後数年間にわたり最低5回の試掘が必要だとみているが、不安定な政局下においては最初の試掘作業で明確な可能性が示されなければ事業の動力を確保するのは難しいだろうとの見方が出ている。