【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)と企画財政部が、今月末に終了する国民年金公団との為替スワップ(通貨交換)の契約期限を2025年末まで1年延長し、取引限度額も650億ドル(約10兆円)に100億ドル増額することが、19日分かった。

 外国為替当局と国民年金のスワップの限度は22年の最初の契約では100億ドルだったが、23年4月に350億ドル、今年6月に500億ドルと増加を続けてきた。 

 為替スワップの契約は、国民年金が海外資産の買い入れなどのためにドルが必要な場合、外国為替当局が保有するドルを供給し、後に返済を受ける構造だ。 

 ドルを現物為替市場で調達すればドル高にならざるを得ないが、代わりに外国為替当局がドルを融通することで外国為替市場が安定し、国民年金としても市場で高いドルを買う必要がなく利益を得られる可能性がある。

 韓国銀行の関係者は、外貨準備高の減少が懸念されることについて「スワップ取引期間中は外貨準備が取引金額の分だけ減少するが、満期になれば資金が全額還元されるため減少は一時的」と説明した。

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