政治総合
韓国国会で参考人・金於俊氏が「戒厳軍が韓東勲代表射殺を計画」と主張、招致した共に民主「信ぴょう性に欠ける」
進歩(革新)系ジャーナリストでユーチューバーの金於俊(キム・オジュン)氏が13日午前、ソウル・汝矣島の韓国国会で行われた科学技術情報放送通信委員会の全体会議に出席し「『非常戒厳宣布時、与党・国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)代表=当時=を射殺する計画があった』という情報提供を受けた」と主張したことについて、最大野党・共に民主党が「信ぴょう性に欠ける」と暫定的に結論を下したことが分かった。
共に民主党は17日、国防委員会の内部検討文書で、金於俊氏の主張について「過去の制限的な知識を持つ人が、情報公開の制限されている機関の特性を悪用し、一部しか確認されていない事実を基に、かなりの虚構を加味して構成したものと判断される」と指摘した。
この文書は、金於俊氏が国会でこうした事実を暴露した翌日の14日に作成され、李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表にも報告されたという。金於俊氏は13日の国会科学技術情報放送通信委員会の懸案質疑に参考人として出席し「非常戒厳時に『逮捕班』ではなく『暗殺班』が動いたという情報提供を受けた」と主張した。
金於俊氏は「『(戒厳軍に)逮捕・移送されている韓東勲代表を射殺する』『曺国(チョ・グク)祖国革新党代表、楊正哲(ヤン・ジョンチョル)元民主研究院長、金於俊を逮捕・護送する部隊を襲撃し、救出するふりをして逃走する』というのが戒厳軍の計画だった」と説明した。この時、金於俊氏は情報の出どころを「韓国国内に大使館がある友好国だ」とだけ言った。
共に民主党は内部検討文書で「金於俊氏の主張の相当数は非常戒厳宣布を合理化するための事前工作だが、それならば戒厳前に発生していたはずだった」「このうち、戒厳前に実行されたことは一つもない」と話した。北朝鮮の仕業であるかのように装おうとするのは戒厳についての根拠をつくるためだが、戒厳宣布された後に作戦を実施すること自体が理にかなっていない、ということだ。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弁護団の石東炫(ソク・トンヒョン)弁護士は同日、記者団に対し「金於俊氏が言及した(韓東勲前代表)射殺説や北朝鮮軍偽装説などは話にならない」「韓国国民が惑わされることなく実体を直視するための対応が必要だ」と述べた。
キム・ボヨン記者