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「対米貿易交渉の専門家」 中国の海関総署長・兪建華氏(63)が急死
【NEWSIS】対米貿易交渉の専門家と評されてきた中国の兪建華・海関総署長(韓国の関税庁長に相当)が今月10日、急死したことが分かった。
中国海関総署が12日に明らかにした。それによると、兪署長は10日、急性の疾病によって救命措置を受けたが死亡したという。死亡したという短いニュース以外に死因など具体的な原因は明かされていない。
兪署長は今月2日にもカザフスタンの農業相の一行と会い、輸入農産物の検疫・通関に関する協力について話し合うなど、署長としての活動を続けていた。香港の星島日報によると、死亡当日の10日には北京で吉林省の高官らと面会していたという。
兪署長は主に、対外経済・貿易関連の業務を担当し、商務省をはじめ、国連の中国代表部、世界貿易機関(WTO)の中国代表部で勤務するなど多様な経歴があった。
米国高官やWTOを相手におよそ20年にわたって貿易交渉を担当し、「交渉の達人」と評価されていた。
2017年12月から国連の中国大使としてジュネーブに駐在。このころ米国の第1次トランプ政権と中国の摩擦が激化し、19年4月には商務省副部長(次官)、国際交渉副代表に任命され、21年のバイデン政権発足を前に国際貿易交渉代表に就任した。
パク・チョンギュ特派員